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2015年2月1日(日)

きょうの潮流

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 永遠の憲法研究者でした。「憲法は未完のプロジェクト」。憲法と連れ添い、職業として向き合ってきた奥平康弘さんの口ぐせでした▼出会いは中学生のとき。新憲法が公布され、それまで軍国教育をしていた社会科の教頭先生が「日本国憲法ってのは立派な憲法です」と話すのを聞きながら、漠然と「ああ、世界が変わったんだな」と感じた瞬間でした▼憲法の歴史を重ね合わせた人生の始まり。東大で法律を選び、本格的に憲法とかかわっていきます。表現の自由、知る権利の第一人者に。生活のなかに憲法を生かす活動は戦後日本の民主的な国づくりと軌を一にしてきました▼とくに後年は九条を脅かすものと徹底してたたかいました。「九条の会」の呼びかけ人となり、憲法、そして九条を変える動きに反対の声をあげ続けました。「この闘いは九条だけにとどまらず、憲法の根幹に波及する」と▼本紙インタビューで奥平さんは語っています。「憲法というものは、どんな人も、それにわが身を投入して生かしてゆくにたる何物かを備えているのです」。それがゆがめられようとするたび、「赤旗」に登場し、事の本質を理論的に解明しました▼「九条を守る上で、日本共産党のたたかいぶりは決定的」と信頼を寄せ、「赤旗」を発言の場としてくれた奥平さん。亡くなる前日まで九条を守ろうと訴えていた遺志を受け継ぎ、いま平和と民主主義を守る人びとがよりどころとしてくれる「旗」をさらに大きく掲げたい。創刊の日の決意です。


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