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2015年1月23日(金)

チリに比例代表制

独裁政権の遺物 不当な制度に別れ

初選挙は17年に予定

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 南米チリの下院は20日、新たな選挙制度として、比例代表制を導入する改革法案を賛成多数で可決しました。ピノチェト独裁政権(1973〜90年)が導入した旧制度は、民意を議席に反映しないものだとして2013年10月に廃止が決まっていました。今回の決定は、独裁政権の残した不当な政治制度に改めてノーの審判を下す歴史的なものとなりました。(菅原啓)


 旧制度の「多数二名制」は二大政党・政党連合に有利で、得票総数で2位の勢力を人為的に優遇する特殊な仕組み。ピノチェト政権が民政移管後の選挙で、独裁批判勢力が得票で多数を獲得しても、親軍政派が一定の議席を保持できるようにする狙いがありました。

 今回の改定で、新制度に比例代表制を採用。定数は下院が120から155、上院が38から50にそれぞれ増員されます。

 現地からの報道によると、リンコン大統領府長官は、「(民政移管から)25年の時を経て、わが国の『多数二名制』に別れを告げることになった。今日は歴史的な日だ」とコメントしました。

 与党・民主主義党のアウト下院議員は「軍事独裁政権とその擁護者たちが国の支配を続けるために作り上げた政治的構築物の主柱が本日をもって倒された」と語りました。

 チリ共産党は現在、二大政治連合の一つで与党連合の「新多数派」に加わり、6人の下院議員を有していますが、旧制度のもとで、長い間国会進出を阻まれてきました。同党議員団は、選挙法改定を訴え続けた故グラディス・マリン書記長の写真と「多数二名制さようなら」の文字をあしらったプラカードを掲げて、法案可決を歓迎しました。

 「多数二名制」については13年10月、国会決議で廃止が決まり、具体的な選挙方法について各党間の議論が続けられていました。上院はすでに法案を可決しており、下院での可決を受け、残された手続きはバチェレ大統領の署名だけです。新制度による初選挙は17年に予定されています。


 チリの「多数二名制」 上院、下院とも選挙区は全て2人区。各政党連合は各選挙区に2人ずつ立候補させ、有権者は各候補に投票。一つの政党連合が得票で1位、2位を占めても、合計得票が66%以上に達しない場合、2議席独占はできず、次点の陣営が議席を一つ獲得します。


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