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2015年1月12日(月)

いっせい地方選 各党の構えは?

自公 暴走への地方“反乱”に直面

民主 対決軸なく各地で“相乗り”

維新 野党「再編」が“原点”と強調

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自民党

 自民党は、いっせい地方選を「アベノミクス推進」で「『景気回復の実感を地方の隅々まで届ける』ための基盤固めに非常に重要な選挙戦」(同党機関紙「自由民主」1月6日・13日合併号)と位置づけ、候補者公募などの準備を急いでいます。

 谷垣禎一幹事長は年頭所感で「統一(いっせい)地方選で勝利することで、国・地方における安定した政治を実現させ」ると表明しました。しかし、その前哨戦となる佐賀県知事選(11日投票)では農協「改革」をめぐり保守陣営が分裂。環太平洋連携協定(TPP)交渉推進や消費税増税など地方経済を大きく破壊する安倍暴走政治に対する地方の“反乱”に直面しています。

公明党

 公明党の山口那津男代表は5日の新春幹部会で、いっせい地方選を「公明党のネットワークの基盤を一層強化するたたかい」だとして、「党の総力を挙げて取り組んでいこう」と訴えました。同党は、15次にわたる候補発表などを行っています。

 「アベノミクス」の推進を「自公連立政権の最重要課題」(山口氏)と位置づけ、自民党とともに集団的自衛権行使容認、原発再稼働、消費税増税などに反対する多数の世論にも背を向けています。

民主党

 民主党は、18日の臨時党大会まで党代表が決まらない事態に陥っていますが、枝野幸男幹事長は「代表選はあるが、統一自治体選挙に向けたさまざまな準備、活動については緩めずに取り組んでいきたい」(昨年12月25日の定例会見)と強調。総選挙で落選した総支部長あてに、いっせい地方選での「特段の協力」を要請する文書を送ったといいます。

 安倍政権との対決軸を打ち出せない民主党は、前哨戦の宮崎県知事選(12月21日投票)でも維新、次世代とともに自公推薦の現職候補に相乗りしました。いっせい地方選の多くの知事選、政令市長選でも、自公推薦の現職などに相乗りするとみられています。

維新

 維新の党は、大阪「都構想」実現のために大阪府議選、市議選などに専念したいとする橋下徹大阪市長と松井一郎大阪府知事がそれぞれ共同代表と幹事長の職から退いたため、江田憲司代表らのもとでいっせい地方選をたたかう布陣です。

 同党の石関貴史衆院議員の元秘書が総選挙がらみの買収容疑で逮捕され、石関氏が選対委員長を辞任。このため江田代表は松野頼久幹事長を地方選の責任者に据え「早急に体制を整備して準備を進めていただきたい」と求めました。

 江田代表は「再編政党」は維新の「原点」だと強調。安倍政権との対決軸のなさでは共通の民主党との合流も視野に、同党支持の連合との定期的意見交換を目指す考えも示しています。


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