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2015年1月12日(月)

きょうの潮流

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 前人未到の記録に挑む白鵬とともに、大相撲初場所で注目したい力士がいます。あの阪神・淡路大震災が起きた日に生まれた東幕下22枚目の照強(てるつよし)です▼1995年1月17日の夜、淡路島・洲本市内の病院で産声を上げました。「意味のある日に生まれた。自分は亡くなった人の命を背負って生きよう」。いつしかそう思うようになったといいます。周りを強く照らすようにという希望が、しこ名にも込められています▼場所中に20歳の誕生日を迎える照強をはじめ、今年は新成人までの歩みが震災からの復興に重なる若者たちがいます。本紙の元日付で紹介した淡路島生まれの岡田未来さんもそのひとり。生後3カ月半で被災した話を聞いて育ちました▼「私にとって、地震はとても大きな存在」。高校生のときには東日本大震災。なにかしなければと福島へ。原発事故の恐ろしさに心がふるえました。いまも神戸の大学で学びながらボランティアに通っています▼今月10日。大震災について学んだことを大学生が語る催しが神戸市でありました。防災力を育成するには。地域のコミュニティーをどうつくるか。震災の記憶と教訓を引き継ぐため、それぞれの視点で考察したことを発表し合いました▼きょうは成人の日。お祝いとともに、社会の一員となった抱負や自覚が各地で交わされます。「早く関取に上がって、みんなに喜んでもらいたい」と意気込む照強。「福島の復興を見続けたい」と岡田さん。20年間の道のりを、未来に生かす決意です。


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