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2015年1月3日(土)

きょうの潮流

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 おせち料理を囲んだ親しき顔の向こうは雪化粧。2015年の幕開けです。みなさんはどんなお正月を迎えていますか。戦後の節目となる今年。日本を破滅へと導いたあの戦争が終わってから70回目の正月がめぐってきました▼「明けて新日本建設の第一年」。新潟の小作農民だった西山光一は終戦の翌年、1946年1月1日の日記にそう記しました。戦争に反対して弾圧された仏教徒の妹尾義郎は「敗惨の焦土の中から再建日本の巨歩を進める第一新春を迎へた」▼いずれも、新しい国づくりに踏み出すという意欲と希望が感じられます。多くの国民が同じ思いを抱いていたこの日、長く強制されてきた価値観の大転換がありました。天皇の「人間宣言」です▼当時の受けとめは複雑でした。作家・高見順の日記には「天皇は現御神(あきつみかみ)ではなく天皇と国民の紐帯(ちゅうたい)は神話と伝説に非ず云々(うんぬん)……かようなことを敗戦前にもし私がいったら、不敬罪として直ちに獄に投ぜられたであろう。さような言を天皇自らいう。驚くべき変りようである」とあります▼数日後、GHQによって軍国主義者の公職追放が指令される激動の正月。その後、紆余(うよ)曲折はありましたが、日本の戦後には、戦争へとつながっていった道を二度と歩まない決意と反省がこめられています▼いま私たちは戦後70年を、あの侵略戦争を正当化しようとする“逆流政権”のもとでむかえています。しかし年頭に誓う人は多い。平和とともに進んできたこの道を後戻りさせてなるものか、と。


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