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2014年12月29日(月)

イラク空爆 参加やめよ

デンマーク活動家に聞く

人道的、外交的援助こそ

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 デンマークは、過激組織「イスラム国」掃討に向け、米、英、仏などとともにイラク空爆に参加しています。現地紙コペンハーゲン・ポストによると、今年9月26日には、派遣中の輸送機に加えF16戦闘機7機をイラクに派遣すると、首相が発表しました。この空爆参加について、同国の憲法を擁護の活動家から厳しい批判の声が上がっています。(熊谷愛希)


憎しみの連鎖生むだけ

写真

(写真)ブリギッテ・アルブレクセンさん(本人提供)

 空爆参加を批判しているのは、「イラク戦争に関する憲法擁護委員会」の元会長、ブリギッテ・アルブレクセンさん(69)です。

 「残虐な『イスラム国』に歯止めをかけることは大切です。でもデンマークは、攻撃を受けていないなら、決して戦争せず、人道的支援や外交手段で援助すべきです」と語ります。「西側の国も(特に米国は)、攻撃されてもいないのに、他の地域で戦争に参加するべきじゃない。米国につき従って、デンマークの議会の大部分が、新たな派兵について賛成しているのは問題です」と指摘しました。

 同委員会は2003年のイラク戦争の際、デンマーク軍の派兵は違憲だとして裁判を起こした市民らを援助する目的で設立されました。

 原告はイラク戦争に派遣され亡くなった兵士の親2人と、24人の市民です。同委員会は、多くの人に問題を知らせる活動を行い、寄付金を募りました。人口560万人のデンマークで、5000人もの会員をもつ大運動でした。

 原告側が、イラク戦争への派兵を「違憲」だとした根拠は、憲法19、20条でした。これらの条項では、国際的な軍事作戦に参加する条件として(1)外国から攻撃を受けた場合(2)国連の授権がある場合―いずれかを満たす必要があるとしています。イラク派兵は、このいずれにも該当していないというのが、原告側の主張でした。

 しかし、最高裁は裁判に訴える法的権利はないとして、訴訟自体を受け付けないと決定しました。ブリギッテさんは「イラクへの派兵は違憲ではなかったと言っているようなものです。司法機関は海外派兵に介入したくない、という意図が感じられた」と憤ります。

 イラク戦争で「軍隊は多くの間違いを犯した」と語るブリギッテさん。「政府は、女の子が学校に行けるようになっただの、公共交通を再建しただの、イラクでの成果を宣伝するけれど、うんざりです。自分たちを正当化しようとしている。フランスやドイツは反対し、ブレア英首相でさえイラク戦争の間違いを認めたというのに」

 「イスラム国」掃討での派兵は「テロを伴う憎しみの連鎖を生むだけ」だといい、悪循環に陥ることを危惧しています。


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