「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年12月27日(土)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 毎年発表される世界各国の「汚職番付」で知られるのが、ベルリンに本部を置く国際NGO(非政府組織)「トランスペアレンシー・インターナショナル」。汚職や腐敗のない社会を目指して各国で活動しています▼その韓国本部が今月、「2014年の韓国10大腐敗ニュース」を発表しました。1位は4月の旅客船「セウォル号」沈没事故。「大韓民国の不正・腐敗の総合版」だと。海運会社と癒着した行政当局が、安全管理の手抜きを見逃していたといいます▼セウォル号事故で亡くなった高校生の両親が来日して、JR福知山線事故の遺族らと懇談しました。両親の訴えは「企業や国が人の命より利益を優先した結果がこの事故につながった。そんな社会を変えたい」▼国連の潘基文(パンギムン)事務総長は、人々の命を守る健全な経済発展に欠かせないのは「グッドガバナンス」(良い統治)だと強調します。経済協力開発機構(OECD)によれば、「グッドガバナンス」の要素は、公共部門の管理、腐敗の防止、過剰な軍事費の削減など。政府には説明責任と透明性が要求されます▼これらの基準を当てはめれば、企業利益優先の行政は腐敗の一種と言えるでしょう。福島第1原発の事故の背景には、人命より企業利益を優先する「原発利益共同体」と呼ばれる政府や財界、電力会社の存在がありました▼原発の再稼働、集団的自衛権行使の法整備、辺野古への新基地建設を強行しようとする安倍政権。命を守る「グッドガバナンス」とは正反対の姿です。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって