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2014年12月22日(月)

激戦リポート

九州・沖縄ブロック 党衆院議員3人誕生

共同の輪広がり、保守層も支持

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(写真)当選し、街頭から決意を述べる田村貴昭氏(左)と真島省三氏(中央)。右は仁比聡平参院議員=15日、福岡市

 「私が言うたことになりましたね。他の野党がだらしないから、自民党に対抗する勢力として共産党へ支持が集まったのでしょう」。3日の長崎県長与町議会で「自共対決の新しい時代へ突入する」と発言した自民党系無所属の吉岡清彦議員は、結果を受けこう話しました。

 衆院比例九州・沖縄ブロック(定数21)では、2議席を獲得して田村貴昭、真島省三の両氏が当選。衆院沖縄1区で勝利した赤嶺政賢氏とあわせ、九州・沖縄で3人の党衆院議員が誕生したことにわいています。

共産躍進が象徴

 得票数は53万2454票と前回衆院選から19万4881票増と約1・6倍に。得票率も9・13%と前回(5・06%)から大きく伸ばしました。2013年参院選からも、得票数で約1・2倍の10万8票増です。自民党が前回からわずか5743票の上積みにとどまり、公明党が前回から1万104票減らす中、共産党の飛躍が際立ちました。

 民主党佐賀県連幹事長は佐賀新聞(16日付)で「今回象徴的だったのは共産の躍進だ。民主党が安倍政権への不信、反自民の受け皿になりきれていない」と述べています。

 真島新衆院議員は「原発や集団的自衛権、雇用問題などいろいろな課題について幅広い人たちと共同してきました。今回、ご支持いただいたのは、そういう日ごろの活動があった」と振り返ります。

 鹿児島での総選挙の報告会には、「原発いらない」と金曜行動を続ける「かごしま反原発連合有志」の岩井哲さん、松元成一さんらがかけつけてくれました。2人とも党の演説会や出発式で応援弁士となってくれました。松元さんは「ずっと継続して、実践しているのは共産党しかない。一緒にできるということが非常に心の励みになっています」と話しました。

 同県薩摩川内市で再稼働の賛否を問う「52円の住民投票」運動をすすめる男性(58)はいいます。「21議席を核に国会で一生懸命頑張ってほしい。これから共産党と連携して行動をともにし、川内(せんだい)原発再稼働阻止の運動をしていきたい」

「訴えが届いた」

 保守層にも劇的な変化がありました。「私は保守だが、対抗軸を持つ共産党を伸ばすことが必要」(福岡県の建設会社社長)、「自民党が大勝ちすると憲法を変えてしまう心配がある。今度は共産党に入れる」(長崎県の会社社長)など、地域の保守層との対話で支持がひろがりました。

 選挙戦を通じ、田村新衆院議員は確信を深めました。「共産党の議席が増えればどうなるのかを具体的に話すと足を止め聞いてくれた。私たちの訴えは届いている」

(柳沢哲哉)


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