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2014年12月22日(月)

激戦リポート

中国ブロック11年ぶり 議席を奪還

農業破壊に怒り、都市部も変化

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(写真)当選後の街頭宣伝で通行人と握手する大平喜信・新衆院議員(中央)=15日、広島市中区

 2003年に議席を失った衆院比例中国ブロック(定数11)で日本共産党は、保守層などから幅広い支持を得て大平喜信氏が初当選、11年ぶりの議席奪還を果たしました。

 「おめでとう」。投票日翌日の15日早朝に広島県福山市の街頭で辻恒雄党県議が勝利報告をしていたとき、車で徐行して通りかかった農協役員が窓を開け、声高に祝福しました。

首相の地元でも

 安倍晋三首相の地元、山口県下関市の自民党下関支部役員も「(一点共闘など)共産党の力はすごい。他の野党はだらしないし、この議席増は全くの予想外ではない」と語ります。

 日本共産党は前回12年総選挙の得票(17万4648票)の1・6倍となる28万5224票(得票率9・19%)を獲得。自民と民主は軒並み減らし、維新の党は前回(維新の会)に比べ約36・6%落ち込みました。地元紙で「共産に与党批判票 小選挙区・比例得票伸ばす」(「中国新聞」島根版)と指摘されるように、暴走ストップの願いの“受け皿”となったのが共産党です。

 中山間地に農地が広がる中国地方では、環太平洋連携協定(TPP)や農協解体に強い批判が上がりました。

 農村地帯の広島県庄原市では、共産党の得票率が前回5・37%から12・19%へ増えて県内最高となる一方、自民党は県内最低でした。農家や保守系の元地方議員、他候補の後援会幹部から「比例は共産党」などの声が相次ぎました。

 「(自民が)大勝するだろうが、しっかり対抗できる力が必要。陰ながら期待している」(島根・農協役員)、「私も応援したい。何かできることはないか」(岡山・農協元幹部)と支援の輪が広がりました。

「もっとビラを」

 都市部でも自民党批判が広がり、「選挙区は世話になっている(広島1区の)岸田(文雄外相)だ。でも暮らしは少しも良くなっていない。比例は共産党に入れる」(広島市南区の男性)などの声も多く聞かれました。

 鳥取県米子市では、自民や民主を支持してきた男性が党演説会に姿を見せ、終了後に「今回は比例も選挙区も共産党だ。周りの人に広めたいからもっとビラがほしい」と党員に電話してきました。

 これまで民主党を応援してきた男性(72)=広島市東区=は今回、北海道から九州まで全国各地の100人以上の知人に電話して支持を拡大。「この結果は上出来。これからもっと大きくしたい」と声を弾ませます。

 中国5県で大奮闘した党支部や後援会は「生活苦が暴走政治への怒りに変わり、共産党に大きな期待が寄せられた」「支持してくれた人たちに必ず応えよう」とさらなる躍進へ熱意に燃えています。

(中川亮)


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