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2014年12月21日(日)

激戦リポート

北陸信越ブロック 11年ぶり 議席を奪還

唯一の原発ゼロの議席に共感

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(写真)市民に勝利の報告をおこなう藤野氏(中央)、井上哲士参院議員(その右)、長野1区候補として活動した武田良介氏(同左)ら=15日朝、長野県庁前

 「11年ぶりに共産党の議席を勝ちとりました」。開票日、初当選の藤野保史氏の、すがすがしい声が響きました。木島日出夫さん以来、悲願の議席奪還に、藤野氏を迎えた北陸信越5県での勝利報告集会は、どこも喜びが爆発し「11年分のうれし涙」があふれました。

街頭演説が熱く

 選挙戦が進むにつれ、「共産党の躍進で、安倍暴走政治を止めてほしい」と、街頭演説は熱くなり、「こんなに集まったことはない」所が続出。例年以上の雪と厳寒の中、足元を気にしながら聞き入る多くの聴衆がいました。藤野氏は、「大きな不安と怒りが共産党への信頼となり、無党派の人たちも『今度は共産党』と支持を広げてくれた」と選挙戦を振り返ります。

 「北陸信越が心一つに」とたたかい、比例票を前回比約10万5000票伸ばし約31万5000票を獲得し、得票率は10・14%と制度始まって以来最高を記録。比例第6党から第4党に躍進しました。

 一方、自民党は「圧勝」どころか全国11ブロックでは唯一、北陸信越全県で比例・小選挙区とも前回票を減らし、比例約4万票、小選挙区は約20万票余の激減となりました。与党への鮮明な批判です。

保守王国に変化

 「今度は共産党だ」の声が「自民王国」「保守王国」といわれる北陸を含め、加速していきました。

 環太平洋連携協定(TPP)推進や農協つぶしへの反発が強く、一部のJA関連団体は「自民・公明・維新に投票しない」と反旗を翻しました。

 自民支持層や後援会幹部から、「安倍も共産もきらいだが、このままの政治じゃダメだから、共産党に入れる」との声が出るほどの激変が起きました。

 新潟、石川、福井。北陸信越には原発の約半数が集中します。

 藤野氏は「この北陸信越で『共産党が議席をとったぞ』となれば、安倍政権の再稼働路線にたいする一番の反撃になる」と訴え。大きくうなずく無党派の人の姿がありました。

 原発ゼロ、秘密保護法廃止など「一点共闘」、共同を進める無党派の人たちも、積極的に応援に立ちました。

 再稼働路線の自民、民主などは、安倍首相らが応援に入ったものの徹底した争点隠しで、「首相ふれず、民主曖昧(あいまい)」(9日付新潟日報)、「(海江田氏も)全国最多の14基が集中する原発には一言も触れなかった」(10日付福井新聞)。

 「自民大勝とはいえない」。自民党長野県連の幹部は、テレビ番組で悔しがりました。

 「1人減り2人減り、さみだれ式に聴衆が減っていった」。選挙戦最終日、自民候補応援に入った安倍首相の街頭演説(長野市)を見た人は語りました。

 暴走の行く先を暗示する光景です。(小池光栄)


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