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2014年12月20日(土)

激戦リポート

北関東ブロック 11年ぶり2議席奪還

激励次々 「一点共闘」広がり実感

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(写真)投票翌日、市民に当選の報告と今後の決意を語る(左から)梅村、塩川両氏=15日、埼玉・浦和駅前

 北関東ブロック(定数20)では、比例区で11年ぶりに2議席を奪還し、塩川鉄也氏の6選と梅村早江子氏の初当選を実現。投票率が大幅に下がるなか、得票は前回2012年総選挙(36万7245票)の倍近い68万6893票、得票率も6・1ポイント増の11・7%を勝ち取りました。「65万票、得票率10%以上で2議席を」の目標総達成です。

 昨年の参院比例票(52万243票)を16万票以上も上積みしており、今回初めて共産党に投票した人が大勢うまれました。得票率10%を超えた小選挙区は前回の3から26に激増しました。

自民農政に怒り

 ツイッターやビラを見て街頭演説を聞きにくる人が目立ち、農村地域では「何十年も自民党をやってきたが、もうだめだ」(茨城の米作農家)、「環太平洋連携協定(TPP)や米価に、みんな怒っている」(埼玉の大規模農家)といった声が公然と聞かれました。

 投票当日の14日夕、埼玉県坂戸市の党事務所を訪れた会社員(54)が、応対した吉岡茂樹市議に「これから投票に行くが、共産党がどんな政党か知らないと投票できない」と告げました。民主や「みんな」に期待しては裏切られ、行き着いたのが共産党だという男性。安倍政権の暴走を前に、娘の将来に不安を覚えて考え抜いた上での結論でした。

演説を最後まで

 共産党と後援会は、サラリーマンビラなど分野別の政策宣伝を強化。ブラック企業一掃と「戦争する国づくりを許すな」の訴えは、青年や戦争体験を持つ高齢者に共感を広げました。

 梅村さんは「どこで訴えても、必ずといってよいほど“私も官邸前金曜行動に行ってます”などの激励が寄せられました」と「一点共闘」の広がりを強調。塩川さんも「演説を最後まで聞いて激励する方が後を絶たなかった」と振り返ります。「安倍暴走と正面から対決し、しっかりとした対案で、みなさんと世直しを進める日本共産党の姿と政策が共感を呼びました」

 茨城県在住の二見伸明元運輸大臣(元公明党副委員長)は「およそ共産党とは無縁な知人が、投票日前日に『今回は、共産党の話がツボに触れる』というので驚いた。共産党の主張が有権者の魂に訴えたということだ。安倍政治の現状が、こういう発言を生んだのだろう」と指摘。「“自公の圧勝”は小選挙区制によるものだが、これで安倍政権は改憲や原発再稼働などを強力に進めてくるだろう。他の野党が自民と真っ向から対決できるかは疑わしい。野党らしい野党の共産党に期待したい」と語りました。

 (青野圭)


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