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2014年12月19日(金)

米・キューバ国交正常化へ

米大統領表明 敵視政策が破綻

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 【ニューヨーク=島田峰隆】オバマ米大統領は17日正午(日本時間18日午前2時)、ホワイトハウスで国民向けに演説し、1961年から国交を断絶しているキューバと国交正常化交渉を始めると発表しました。今後数カ月のうちにキューバの首都ハバナに大使館を設置するとしています。 (関連記事)


 キューバの体制転換を狙って半世紀以上続けてきた米国の敵視政策が破綻したことを示すとともに、米国の対キューバ政策の歴史的な転換となります。

 オバマ氏は「時代遅れの手法を終わらせ、キューバとの関係正常化を始める」と表明。「この50年が示したのは、孤立させる政策が機能しなかったということだ」と米国の政策の誤りを認めました。

 ホワイトハウスによると、両国政府間の高官交流を近く開始します。さらに▽キューバのテロ支援国家指定の見直し▽キューバへの渡航や送金の緩和▽米製品の輸出を一部の分野について容認―などを行います。

 キューバのラウル・カストロ国家評議会議長も17日、国民向け演説で「米国と外交関係の再構築に合意した」と発表しました。同時に、米国による対キューバ経済封鎖の解除を求めました。

 オバマ、カストロ両氏は16日、電話会談しました。また発表に先立ち、キューバ政府は2009年から拘束していた米国人と、20年近く拘束していた米情報機関員を釈放。米政府はキューバの情報機関員3人を釈放しました。

 報道によると、米国はカナダ政府やバチカンの協力を得て1年半にわたりキューバと水面下で交渉を続けてきました。


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