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2014年12月17日(水)

激戦リポート

近畿ブロック 4議席に倍増

「共産党躍進 首相の思惑外れた」

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(写真)「やった!近畿比例4議席」―万歳する(左2人目から右へ)堀内、清水、穀田、宮本の4氏。左端は辰巳孝太郎参院議員、右端は山口勝利近畿ブロック責任者=15日午前1時45分すぎ、大阪市

 「意味のない解散・総選挙だと考えていたが、終わってみれば、共産党が躍進するためにやったような選挙。安倍さん(首相)は思惑がはずれ、しまったと思っているのではないか」。ある関西財界人は、投開票翌日の15日、こうつぶやきました。

 衆院近畿ブロック比例(定数29)でも、日本共産党は得票を前回比約35万票増の約108万票(得票率12・8%)へ伸ばし、前回の2議席から4議席に倍増させました。自民党は約12万票伸ばし7議席から9議席に増やし、公明党は4議席を維持しました。一方、維新は約80万票減らし10議席から8議席に後退。民主党は3議席から4議席に増やしましたが約13万票減らしました。日本共産党の得票の伸びは前回の1・5倍近くと際立ちました。

原動力の兵庫県

 「近畿躍進」の象徴となったのが「10年ぶりの国会議員奪還」を果たした兵庫県です。前回衆院選から約10万票、昨年参院選から約3万7千票伸ばし、近畿全体の伸びの3割と5割を占め、「比例4議席」の原動力となりました。

 15日午前1時45分すぎ、大阪市の日本共産党近畿ブロック事務所に当選した穀田恵二、宮本岳志、清水忠史、堀内照文4氏が勢ぞろいし「万歳」。4氏は「保守、自民党員だという方が『安倍首相の政治は危ない』、だから『こんどは共産党』と言っていただくような選挙でした」と口ぐちに選挙戦を振り返りました。

 不破哲三前議長が10日、京都市・四条河原町で訴えた動画の再生は4日間で4万回を超えました。「昔の自民党と違うネオナチ勢力に日本の政治を任せたら大変」「必見」「自民党支持者にこそ聞いてほしい」と反響を呼びました。

 自民党の谷垣禎一幹事長も「どの政党が国民のためにしっかりと自分たちのやりたいことを示せるか。一つ示せる党があります。それは共産党です」(9日、京都と滋賀での演説)と認めるように、安倍暴走政治と真っ向から対決し、対案を示し、共同を広げる日本共産党への共感が広がりました。

経済団体と共同

 中小企業、観光・伝統産業が多い関西。消費税10%中止、赤字の中小企業にも課税する外形標準課税拡大反対で経済団体との懇談・共同が広がり、「主張はすばらしいの一言」(保守系町議)、「自民党の議席を一つでも減らしたい。今回は(期日前投票で)共産党に入れた」(無所属町議)などの変化が起きました。

 「集団的自衛権、原発、消費税についての共産党の主張は明確だ。政党助成金をもらわないのも好感をもたれたのではないか」という関西財界人。「共産党が衆院でも議案提案権を得たのは、安倍政権には脅威だ。政治をいい方向に動かすリーダーシップを発揮してもらいたい」

 (渡辺健)


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