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2014年12月13日(土)

「ウチナーの心」今こそ

「芭蕉布」作詞 父の思い継ぐ

名桜大、琉球大非常勤講師 吉川秀樹さん

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(写真)「『芭蕉布』にこめた父の思いと新基地ノーはつながっている」と語る吉川秀樹さん=名護市内の海岸で

 「父が作詞した『芭蕉布』の歌は、沖縄の豊かな自然とその中で培ってきた県民のくらしを紡いだもの。ジュゴンを守りたい、と新基地建設ノーの私の運動も思いは一緒」。こう語る名護市の吉川秀樹さん(50)=名桜大学、琉球大学非常勤講師=の実父は「芭蕉布」を作詞した吉川安一さん(74)。

 「芭蕉布」は1965年に発表されました。“海の青さ”“空の青さ”など沖縄の豊かな自然と沖縄特産の織物、芭蕉布に託したウチナー(方言で沖縄の意味)のこころを歌い上げています。夏川りみさん、森山良子さんといった県内外の実力歌手がカバーし、沖縄音楽の代表的な曲に。

 芭蕉布が生まれた65年の沖縄は、米軍の軍事占領下から離脱を望む県民、島ぐるみの祖国復帰闘争の真っただ中でした。県知事選で翁長雄志氏が訴えた「オール沖縄」「沖縄のアイデンティティー(帰属意識)」の源流です。

 秀樹さんは、長かった海外生活から帰国後、普天間基地の名護市辺野古への「移設」という名の新基地建設計画、それによる壊滅的な打撃をうける天然記念物のジュゴン保存運動に取り組む中で、「芭蕉布」への意識が深まったといいます。

 父、安一さんのつぶやきが心にしみるという秀樹さん。「沖縄県知事選で翁長氏が負けたら沖縄はおしまいだと思った。総選挙でも(『オール沖縄』が)負けるわけにはいかない」

 (山本眞直)


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