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2014年12月13日(土)

きょうの潮流

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 ときは江戸の中頃。兵庫の播磨一円に、一揆の嵐が吹き荒れました。大凶作に見舞われ、年貢の減免を訴える農民たち。しかし藩主は聞き入れず、代表らに入牢(じゅろう)を申し渡します▼苦しい現状を一顧だにしない藩政。強引に年貢を取り立て蓄財までしていた大庄屋。ついに農民の怒りは爆発し、反抗のうねりが起こります。一揆の目的は大庄屋の帳簿を押さえ不正を暴き、それを村人に配分することにあったそうです▼「消費税をなくす全国の会」の会報で知りました。昔からつづく税のたたかい。権力の横暴な振る舞いや過酷な搾り取りに、民衆は立ち上がってきました。それは時代や形が変わっても同じです▼一年の世相を表す今年の漢字に「税」が選ばれました。17年ぶりに引き上げられた消費税。こんどの選挙でも先延ばし後の10%の引き上げが争点に。政治とカネの問題もたびたび起きるなど、今年は税金について考えさせられることが多かった、との理由で▼いろいろな出来事があった2014年のなかで、全国からの応募が最も多かった「税」。それだけ、8%の増税は日々の生活を直撃し、景気を悪化させ、人びとの怒りや不満をひろげました▼恒例となった今年の漢字も20回目。阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件が起きた95年の「震」以来、国民の気持ちを一字に映してきました。発表の舞台となってきた京都・清水寺には、いま20年分の漢字が一堂に展示されています。政治を変えて、来年こそ希望の字が刻まれる年にしたい。


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