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2014年12月8日(月)

きょうの潮流

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 “東亜攪乱(かくらん)、英米の敵性極る”“断乎(だんこ) 駆逐の一途のみ”。日本軍が、ハワイの真珠湾や東南アジアのマレー半島を襲った1941年12月8日。すでにその日の朝刊で開戦を予知した報道がありました▼天皇と軍首脳部によって決められ、周到に準備されていた開戦。英米を一掃することは「われ等一億同胞の国民的感情」との記事も。しかし、ほとんどの国民の実感は「ある日、目を覚ましたら、戦争が始まっていた」でした▼73年前のきょう。領土拡大を目的にして、日本は無謀なアジア・太平洋戦争に突入しました。高揚気分も半年余。早くも翌年6月のミッドウェー海戦で大敗し制空権を失うと、あとは泥沼のたたかいの連続でした▼なぜ日本は破滅への道を突き進んだのか。そこから何を学ぶのか。昨日、学生たちと戦争体験者が語り合う催しが立教大学でありました。「戦後を戦前にしないために」と題して▼言論統制や弾圧、空襲や疎開生活…。生々しい話を聞いた学生たちは「歴史を認識する大事さ」「被害、加害の両面から戦争を見ることの大切さ」を口々に。主催した全国疎開学童連絡協議会のメンバーは「何かを感じたら、行動する勇気をもってほしい」と呼びかけました▼「安倍首相の靖国参拝は異質のものを感じる」「彼の歴史観は中国や韓国のそれと相いれないのでは」。現政権についての学生の意見に、相づちを打つ体験者。戦後70年を前に、ふたたび戦争か平和かの岐路に立ついま、一人ひとりが問う国の進路です。


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