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2014年11月29日(土)

閣僚 政治資金で豪遊

高級クラブに一晩128万円 高級料理店を6軒はしご

収支報告で判明 浮かび上がる自民の感覚まひ

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 高級クラブに一晩で128万円、高級料理店を1日に6軒はしご―。第2次安倍内閣の閣僚らが、飲み食いに多額の政治資金を使っていることが28日、総務省が公表した2013年分の政治資金収支報告書で判明しました。支出の多い閣僚ら10人の合計額は、約9400万円。庶民感覚とかけ離れた実態からは企業・団体献金や政党助成金を原資とした政治資金の使い方が問われます。


 第2次安倍内閣の閣僚(改造前ふくむ)が代表の資金管理団体の支出を調べたもの。

 安倍晋三首相をはじめとする閣僚が上位10人に名を連ねました(表)。そのうち3人は、1000万円を超えていました。「政治活動費」に占める飲食費の比重が4割にのぼる団体もあります。

 安倍首相の「晋和会」は約460万円を支出。もっとも多く支出したのは、麻生太郎副総理・財務相の「素淮会」で約1970万円でした。

三つ星店にも

 多くの閣僚が、庶民には縁遠い高級料理店での飲み食いを繰り返しています。

 選び抜かれた料理店を星の数で格付けする「ミシュランガイド」13年版が紹介する17の高級料理店に、安倍首相ら9人が支出していました。

 安倍首相は、二つ星の東京都内の日本料理店に4万4352円を支出。焼き肉店に一晩で、17万5500円、フランス料理店に約29万円を支払っています。

 麻生太郎副総理・財務相は、小料理屋を皮切りに、高級すし店、料亭、別の高級すし店、高級クラブ、居酒屋と6軒をはしご。約98万円を1日で使った日がありました。

 「ミシュランガイド」で最高ランクの「三つ星」の高級すし店で計2回総額31万円を支出していました。

 また港区六本木の高級クラブに1回で128万円など計11回総額798万円を使っています。

「渉外費」名目

 これらの支出は、「渉外費」や「会議費」などの名目があるものの、「政治活動」を口実にしたグルメや豪遊の疑いがあります。

 小渕優子前経産相は、堂々と「食事代」として519万円を支出。13年10月に小渕氏は三つ星のふぐ料理店(港区西麻布)に5万9000円を支出しています。

 林芳正農水相(当時)も「飲食費」として計上。政治資金からの支払いは明らかに不適切な支出です。

 石原伸晃環境相(同)は、女性が接客する飲食店での支出が5回ありました。

 これらの飲み食いの原資は、政党支部を経由して受け取った政党助成金や企業・団体献金などです。また、政治資金パーティーによる多額の収益も原資となっています。自民党の感覚まひが浮かび上がります。

図
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