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2014年11月25日(火)

ホームレス状態の子増加

米国 30人に1人が経験

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 【ワシントン=島田峰隆】親の貧困などが原因で定住する家を持たない18歳未満の子どもが米国で増えており、2013年には約250万人、30人に1人がホームレス状態を経験したことが分かりました。ホームレスの実態を調査する民間団体「家族ホームレスに関する全国センター」が17日、報告書で明らかにしました。

 報告書は教育省などの統計をもとに作成。来年2月に米議会に提出されます。安定的に住める家がなく、保護施設や親戚の家などを転々としている子どもをホームレスと定義しています。

 それによると13年にホームレス状態を経験した子どもの数は前年比で8%増えました。06年には約150万人で50人に1人、10年には約160万人で45人に1人で、増加傾向にあります。

 背景には▽貧困率の全国的な上昇▽手頃な価格の家の不足▽世界経済危機の影響▽人種差別に基づく不公平―などがあると分析しています。

 全国センターの責任者で報告書をまとめたカルメラ・デカンディア氏は「子どものホームレスは米国各地でみられる」「保護施設、近所の家の地下、車、キャンプ場などで暮らしている子どもたちは、社会の中でもっとも人目につかず放置された人たちだ」と述べ、行政による対策を求めました。

 報告書は、安価な家の提供、職業訓練や教育を通じた雇用の確保と収入増などの対策を提言しています。


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