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2014年11月18日(火)

きょうの潮流

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 「おめでとう」「よかったね」。知事選勝利の余韻が冷めやらぬなか、辺野古のテント村に基地反対の支援者たちが次々と顔を出します。明るい笑顔。視線の先には、きょうも美しいサンゴの海がひろがります▼その海を埋め立て米軍の新基地をつくらせるのか。県民は圧倒的な「ノー」の答えを突きつけ、沖縄の新たな歴史を切り開きました。翁長雄志(おながたけし)新知事は「示された民意を内外にしっかりと伝えていく」▼明確な審判が下った基地問題。にもかかわらず、菅官房長官は「(計画は)粛々と進めていく」と、民意などどこ吹く風です。沖縄に寄り添うといいながら、どこまでも傲慢(ごうまん)な安倍政権の強権ぶり。それが、どれだけ沖縄に不信と怒りをひろげてきたことか▼選挙中、翁長氏の演説に集まった人たちの多くが口にしていたのが、日本政府への憤慨でした。「これ以上、本土に苦しめられるのはがまんならない」「沖縄に暮らす人のことなんか考えていない」▼沖縄戦の犠牲、占領下の弾圧、復帰後も居座る米軍と基地。内外と連帯した「オール沖縄」のたたかいには、平和で自立した沖縄を求めながら何度も踏みつけられてきた痛恨の思いがあります▼保革の政治家、経営者、一般市民。多種多彩な人びとが結集した翁長陣営。以前は基地を容認していた観光業のトップは「刺さっていたトゲが抜け、いまはそう快な気分」だと。今度はみんなで知事を支えていく、と語ったテント村の知人。すぐに口調を変えて、「たたかいはこれから」。


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