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2014年11月16日(日)

きょうの潮流

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 地域の小学校へ、展覧会を見に行きました。体育館に飾られた絵や工作は力作ぞろいで、見ごたえがありました▼先生と話すと「児童数が多いため限られた場所にどう展示するか頭を悩ませた」とのこと。1クラスの人数は約40人で、授業や子どもたちとの関わりでも日々苦心していると言います▼教室に余裕がなく、給食の準備にも時間がかかる。なにより、人数が多くなるほど一人ひとりの子どもと向き合う時間の確保が難しくなります。少人数学級の実現は多くの保護者や先生の願いです▼財務省が小学1年生の35人学級を40人に戻す案を打ち出しました。“いじめや不登校の目立った改善にはつながらず、35人にしても効果がない”というのがその根拠。40人に戻せば、教職員を4千人減らし、国庫負担を約86億円削減できるという試算まで示しています▼これに対し、保護者や教育関係者などの批判が相次いでいます。歌人の俵万智さんは「『目立った改善が認められない』なら30人にしてみませんか?」とツイッターで発言し、多くの共感の声が上がりました。欧米では学級編成の基準は20〜30人。財務省はそういう発想と無縁のようです▼他の先進国に比べて教育への公的支出がとても少ない日本。子どもたちを大切にし、教育環境をいかに充実させるかという視点が政府には欠けています。一方で、来年度予算の概算要求では、軍事費が5兆円を超えて過去最高に。予算を削るところが間違っていないか。政治のあり方が問われます。


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