2014年11月16日(日)
人間の復興と原発ゼロを
災対連が交流集会
福島
災害被災者の支援と対策の改善を求める運動を学びあう災害対策全国交流集会が15日、東日本大震災・原発事故被災地の福島市内で始まりました。2日間の日程。テーマは「被災者本位の復興と原発ゼロをめざして」です。8月に甚大な土砂災害をうけた広島で結成された広島県災対連のメンバーをはじめ各地から180人が参加しました。
全国災対連の代表世話人で全労連の小田川義和議長が主催者あいさつ。大震災の復旧・復興では“人間の復興”・住民の生活全般の復興はいまだ限定的だと安倍政権を批判。原発再稼働をすすめ、国土強(きょう)靱(じん)化と称して無駄な公共事業のバラマキをする逆立ちした政治の転換を解散・総選挙で求めていこう、と語りました。
岩手、宮城の代表が東日本大震災津波からの復興の現状と課題について報告。福島の代表は、県民の避難や健康状況、河川や沼などに残る大量の放射性物質のことなどを発言しました。
広島の代表は、今回の土砂災害は、本来宅地にしてはいけない崖などを都市計画区域に緩和して被害を大きくした「人災・都市型大規模災害」だと強調。どの自治体でもおこりうる災害として「広島ショック」が広がっているとのべ、被災支援の運動を強めたいと語りました。
福島県浪江町の馬場有町長が「震災から3年、町の現状と復興の道のり」と題して講演しました。(関連)