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2014年11月12日(水)

オナガ候補に期待

平和で豊かな沖縄、子らに

沖縄弁護士会元会長、興南学園元理事長

知花孝弘弁護士に聞く

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 沖縄県知事選(16日投票)で、辺野古新基地建設反対をつらぬくオナガ雄志候補への期待を、沖縄弁護士会会長や興南学園理事長を歴任した知花孝弘弁護士に聞きました。(聞き手・写真 田代正則)


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(写真)知花孝弘弁護士

 沖縄の米軍基地は、「銃剣とブルドーザー」で、住民に対する暴力によって収奪されたものです。そのうえさらに、名護市辺野古の海を埋め立てて、新基地をつくるという。これほどふざけた話はありません。

今は重大な時期

 1956年、米軍基地に使用している土地の一括買い上げを求めた「プライス勧告」に反対して、県民は「島ぐるみ運動」をたたかいましたが、今は、そのとき以上の重大な時期です。

 私は、沖縄本島北部の、やんばるの森で生まれ育ちました。4歳から8歳の4年間は、久志村(現名護市)の辺野古の近くに住んでいました。

 教師をしていた父母は、多くの教え子たちが沖縄戦で帰らぬ人となったことを悔やんでいました。私は、興南学園の理事長になってから、毎年欠かさず、子どもたちに『ひめゆりの塔をめぐる人々の手記』(仲宗根政善編著)を贈っています。

 沖縄知事選をたたかっているオナガ雄志候補は、告示日の早朝、沖縄戦の慰霊塔「魂魄(こんぱく)の塔」を訪れ、平和を祈願しました。オナガ候補は原点に「平和なくして繁栄はない」という信念を持っています。

 沖縄地上戦では、12万人以上もの沖縄の人々が犠牲になり、その後27年、米国の軍政下におかれ、現在も人権じゅうりんの実態が続いています。

 われわれの子孫には、平和的生存権はないのか。これから100年、200年、軍事植民地として、沖縄の人々の意思を否定した沖縄をつくることに対し、この地に生を受けた者としてどうしても許すことができません。

 日本は戦後70年、1人の自衛隊の戦死者も出していません。平和憲法である日本国憲法がこの特筆すべき事実を実現させました。憲法には、沖縄戦犠牲者の思いが込められています。

 ところが、安倍政権は集団的自衛権を行使しようとしています。平和憲法が施行された後も、沖縄の米軍基地からは、ベトナム戦争にB52が爆撃に飛び立ち、多数のベトナムの人々を殺傷しました。沖縄を「死神の島」にしてはなりません。

未来決めるのは

 沖縄の未来は、われわれ沖縄の人々が決定すべきです。われわれ沖縄の人々には自分たちの運命を切り開く自己決定権があります。オナガ候補を沖縄県知事に当選させ、平和で豊かな沖縄をつくり、子、孫にバトンを渡しましょう。


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