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2014年11月9日(日)

オスプレイ 東北初飛来

震災対処訓練 強風で洋上は中止

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写真

(写真)霞目駐屯地を飛び立つオスプレイ=8日、仙台市若林区

 米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイが7、8の両日、東北沿岸部での震災対処訓練に参加しました。オスプレイの東北への飛来は初めて。

 オスプレイ1機が7日、仙台市若林区の霞目(かすみのめ)駐屯地に飛来。予備機を含めて2機の予定でしたが、1機は途中で厚木基地(神奈川県)に引き返しました。その理由について陸自は「米軍に問い合わせ中」として公表していません。

 他方、飛来した1機は、石巻湾に停泊する海上自衛隊の輸送艦「くにさき」に発着する予定でしたが、強風と高波のためとして中止となりました。地元紙の河北新報は「期待された機動力を思うように使えず、安全性を疑問視する見方も広がった」と伝えました。

 翌8日、1機は宮城県気仙沼市大島から霞目駐屯地への患者搬送訓練などを実施しました。同日午後、霞目駐屯地内に1機が加わり、2機がごう音を響かせる異様な雰囲気の中、江渡聡徳防衛相が視察としてオスプレイに試乗。腹に響く爆音をあげて飛び立ち30分後に戻りました。

 「みちのくALERT(アラート)」と名付けられたこの震災対処訓練は、陸上自衛隊東北方面隊が主催。6〜9日の4日間、東北6県52市町村などと自衛隊員約1万5000人のほか、米軍やオーストラリア軍が参加しました。


不安付きまとう飛行すぐやめよ

 監視行動をする「震災対処訓練対策宮城県連絡会」の佐藤春治事務局長の話 地元の中学生が、中学校の近くをモード変換しながら飛ぶオスプレイの姿を目撃しています。また、風で訓練ができなくなったり、すぐに1機が戻ったのは何か不具合があったためではないか。こんな不安が付きまとうオスプレイを人命救助には使えません。オスプレイの飛行はすぐにやめるべきです。


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