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2014年11月6日(木)

青森市議選 勝利の教訓 下

共産党東青地区 吉俣委員長の手記

具体案持ち 市民とともに

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 青森市議選では、市民のなかにある政治不信・閉塞(へいそく)感にもかみあわせ、ひろがる党への政治的共感を一票につなげる独自の働きかけが勝敗を分けたと思っています。次の三つのことにとりくみました。

 第一に、他党が、市民のくらしをどう守るかの具体策を何一つ語らないなか、子どもの医療費無料化の拡充、福祉の除雪制度の充実など具体的提案をより鮮明に打ち出すとともに、「共産党候補への一票は、市民要求実現の一票だ」ということをより分かりやすく打ち出すことを考えました。

 米価暴落という事態に対し、いち早く対県、対市交渉に挑み、その結果をビラにし、大規模農家や自民党候補の支持基盤となっている農村地域への対話に挑戦しました。自衛隊員と家族を守るためにも、「戦争する国」はストップを、とビラもつくり共感をひろげました。

 「国保税引き下げ」「議員報酬15%削減」「浪岡病院守れ」の横断幕をつくって、ひと目で要求と党の政策が分かるようにしたところ、「宣伝カーへの注目がぐんとひろがった」と話題になりました。浪岡病院の問題で署名ビラをつくり返信用封筒と一緒に配ると、次々と返事が返ってきました。

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 第二に、「市民とともにたたかう選挙にする」という努力です。「必勝袋」「はがきを送った先に『折り入って』の電話かけ」など、「担い手」をひろげることを最後まで貫きました。保守的な立場の人からも次々と支援の輪がひろがりました。投票日の活動でも声がよせられるようになり、市民とともに切り開いた選挙勝利だったという実感をもっています。

 第三に、自力の問題です。東青地区は、党員現勢の4分の1が4年間で入党した新入党員です。多くの方が、「ビラ配りに」「事務所の事務に」「宣伝隊で」と活躍しました。「しんぶん赤旗」読者は、7月までの「躍進月間」などで毎月の前進をほぼ継続し、前回選挙時比では日刊紙94%、日曜版89%にとどまったものの、大会比では日刊紙も日曜版も上回る到達でたたかうことができました。

 得票を大きく増やした天内候補を支えた浪岡支部は、4年間で60人を超える党員を増やしたこと、日刊紙・日曜版ともに前回時を上回ってたたかったことが勝利の土台となりました。入党者の多くが、天内市議の姿を通じて日本共産党の立党の原点に共鳴し入党した人です。4年前は別の候補者に入れている人も少なくありません。得票を伸ばさないと勝てない選挙において、党員自身が一票を投じ、その周りにひろげること自体が得票を伸ばすことになる、と激励しあってがんばりました。

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 節々で決起集会を開くなど、全党決起にも努力しました。特に力を発揮したのは、10月4日の演説会での小池晃副委員長の訴えです。安倍政権の暴走の破たんぶりと党の値打ちを太く語った中身が確信をひろげ、選挙戦への決起をひろげました。この内容を冊子にして全党員に届ける努力もつくしました。

 選挙戦では、「集い」が大きな力となりました。浪岡支部を含め、日刊紙・日曜版読者の上げ潮で選挙をたたかった支部は5支部でしたが、「高橋ちづ子衆議院議員を囲む読者会」を開催(三内支部)、「市民アンケートによせられた声に真っ先にこたえ、読者拡大でも成果」(駒込支部)など積極的な経験をひろげました。

 7月に高橋衆議院議員を迎えた「つどい」で4人の党員を迎えた油川の二つの支部は、新入党員全員が何らかの選挙活動にとりくみ、活気をひろげました。元南光町長の山田兼三さんの2度の来援で、「集い」が地域・職場でとりくまれ、入党者を迎えたたかう力になりました。

 (おわり)


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