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2014年11月3日(月)

米中間選挙 労組敵視知事退陣を

ウィスコンシン州 組合が反撃

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 【ワシントン=島田峰隆】4日投票の米中間選挙では36州で知事選挙が行われます。そのうち、労働組合を敵視してきた共和党の現職知事が再選を狙う中西部ウィスコンシン州では労組が反撃を強め、激戦に追い込んでいます。


 「ウォーカー知事は団体交渉権を取り上げ、医療保険の権利を否定してきた。選挙で問われるのは、労働者のことを考える知事か、全く考えない知事かだ」

 同州東部グリーンベイで10月下旬に開かれた集会で、全米鉄鋼労組(USW)のレオ・ジェラルド議長が訴えました。同労組は米労働総同盟産別会議(AFL・CIO)傘下の労組です。

 2010年の中間選挙で当選したウォーカー知事は11年3月、地方公務員労組の団体交渉から医療保険や年金に関する協議を外す州法を強行しました。

 しかし公務員攻撃に反対する市民団体の運動で、同知事はリコール(解職)に追い込まれ、12年6月に再選挙が行われました。ところが民主党は当時、再選挙には消極的で、結局ウォーカー氏が再選されました。

 今回の知事選でウォーカー氏と事実上の一騎打ちになっている民主党のバーク候補は、団体交渉権の復活を公約しています。労組は軒並み、バーク氏の政策が労組の要求に合致するとして、同氏へ支持を表明しています。

 米電気・無線・機械労働組合(UE)は「ウォーカー氏は組合つぶしの象徴だ」とし、「反労働者の恐怖の支配を終わらせる機会だ」と呼び掛けています。同氏が“労組を弱めれば経済が上向く”と述べていたことに対し、この間の州の雇用増は全米50州中37位、中西部で最下位だと反論しています。

 AFL・CIOのトラムカ議長はこのほどメディアに「ウィスコンシンで(ウォーカー氏反対の)ボランティアを見つけるのは難しくない。彼は反労働者の知事として知られているからだ」と語りました。

 労組が攻勢を強める中、ウォーカー氏は男女の賃金格差の解消などを強調しています。最新の世論調査では同氏がリードしていますが、バーク氏と拮抗(きっこう)しているとの調査もあり、予断を許しません。


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