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2014年11月2日(日)

独アマゾン

正当な賃金求めスト

国際的な連帯集会も

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 米オンライン小売大手アマゾンのドイツ物流センターで働く労働者が正当な賃金支払いを求め、10月27日からほぼ1週間のストを実施しています。

 ストライキに入ったのはヘッセン州のバートヘルスフェルト、バイエルン州グラーベン、ザクセン州ライプチヒ、ノルトラインウェストファーレン州ウェルネとラインベルクの五つの物流センター。

 統一産業サービス労組(ベルディ)によると、ドイツの物流センターに働く9000人のうち約2000人が参加しました。

 アマゾン・ドイツ事業所に働く労働者が最初にストを実施したのは昨年の4月です。

 同社は小売・カタログ販売業の産別労働協定に従わず、不当に賃金を抑制。旧西独地域で時給12ユーロ(約1650円)以上とされているところを10ユーロ前後に抑え込んできました。

 ドイツでは、産別の企業団体と労組が労働協約を結ぶのが慣例で、労組側は同社のドイツ物流センターで働く正規労働者9000人、期間労働者1万4000人に労働協約適用を求めています。アマゾン側は一貫してこれを拒否しています。

 1年半の間にたたかいは発展。昨年4月のストはバートヘルスフェルト1カ所だけでしたが、労働者は断続的にストを続け、この9、10月と5カ所にまで広がっています。この5カ所では労組とともに労働者の権利を擁護する組織、事業所評議会も組織されました。

 具体的な成果もあがっています。アマゾンは、小売・カタログ販売業の労働協約は認めないものの、昨年4月に比べ約8%の賃上げや冬のボーナスの支払いを認めています。

 労働協約を結ぼうとしないグローバル企業のアマゾンに対し、国際的なたたかいの輪も広がっています。ベルディによると、11月初めには、ドイツのフルダで独、仏、チェコ、ポーランド、英国、米国の6カ国のアマゾン物流センターの労働者が、労働条件や賃金などで共闘するための会合が予定されています。(片岡正明)


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