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2014年10月31日(金)

エボラ対策 世界が協力 30カ国超 国際会議始まる

キューバで開催 米国から参加も

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 【ワシントン=島田峰隆】世界的な流行が懸念されるエボラ出血熱の予防と対策を協議する国際会議が29日、キューバの首都ハバナで始まりました。同国やベネズエラなど中南米9カ国でつくる共同体「米州ボリバル同盟」(ALBA)が主催。キューバに経済封鎖を科している米国からも専門家が出席しています。


感染1万3703人、死亡4922人

 会議は2日間の日程。30カ国以上と地域機関から250人を超える専門家が出席しています。1959年の革命以来キューバを敵視してきた米国が同国との協力に歩み寄る姿勢を示しているところに、米政府の危機感がうかがえます。

 会議に参加した米疾病対策センター(CDC)のネルソン・アルボレダ氏は、「世界的な緊急事態であり、すべての国が協力するべきことだ」と述べました。

 世界保健機関(WHO)は29日、エボラ出血熱に感染した医療関係者が27日までの集計で合計521人に達し、半数以上の272人が死亡したことを明らかにしました。世界全体での感染者は1万3703人に上り、4922人が死亡しています。

 オバマ米大統領は29日、エボラ出血熱が猛威を振るう西アフリカで感染拡大防止にあたる医療従事者をホワイトハウスに招いて激励。「西アフリカで流行を止めない限り、米国でも今後数週間か数カ月の間、患者が出続ける可能性がある」と懸念を表明しました。

 キューバのモラレス保健相は開幕にあたり、「会議の主な目的は対策の交流だ」と発言。同国は、米州各国の専門家を対象にエボラ熱患者への対応法について訓練を行う用意があるとしています。

 キューバは10月初めに西アフリカのシエラレオネへ165人の医療従事者を派遣。先週にはリベリアとギニアにも送りました。WHOはキューバを「医療従事者の最大の提供国」と評価しています。


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