2014年10月22日(水)
景気判断 再び下げ
2カ月連続の下方修正
10月月例報告
甘利明経済財政担当相が21日、関係閣僚会議に提出した10月の月例経済報告は、景気の基調判断を2カ月連続で下方修正しました。アベノミクス(安倍政権の経済政策)の失敗がいよいよ隠し切れなくなってきました。
下方修正された基調判断は、「このところ弱さが見られるが、緩やかな回復基調が続いている」となりました。9月には「このところ一部に弱さもみられるが」としていましたが、今回は「生産の減少も確認され、景気の弱さは一部ではない」(内閣府幹部)の判断。「一部に弱さ」から「弱さ」に表現を変更したものです。一方で、「緩やかな回復基調」との見方は維持しました。
個別項目では、生産の判断を5カ月ぶりに下方修正しました。自動車など耐久消費財の生産活動の停滞を反映させ、「弱含んでいる」から「このところ減少している」に変更しました。個人消費は、「持ち直しの動きが続いているものの、このところ足踏みがみられる」に据え置きました。