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2014年10月21日(火)

インドネシア新大統領 ジョコ氏就任演説

「国民奉仕」を強調

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 【ジャカルタ=松本眞志】インドネシアで20日、ジョコ・ウィドド前ジャカルタ特別州知事(53)が第7代大統領に正式就任しました。直接選挙制ではユドヨノ前大統領に次いで2人目で庶民派として期待が大きい。ユスフ・カラ新副大統領とともに就任式に臨んだジョコ氏は、首都ジャカルタの国民協議会本会議場で宣誓した後、就任演説を行いました。


 ジョコ氏は冒頭、大統領選挙で国民のあいだに分裂がもたらされたことを憂慮するとし、インドネシアには「政治的主権」「経済的自立」「文化的独自性」の目標があり、そのためには「国民の団結」が必要だと訴えました。また「国民和解」の配慮として、大統領選で対立候補だったプラボウォ・スビアント元陸軍戦略予備軍司令官に「私の最も親しい友人」とあいさつすると、同氏が「敬礼」で応える場面もありました。

 ジョコ氏は、ソロ市長、ジャカルタ州知事の経験から、「国民に奉仕する政府の実現」を重視すると発言。そのためには政府だけではできないとし、国民に協力をもとめると訴えました。インドネシアを「海洋国家」として発展させる構想も提示、「海洋、海峡、港湾はインドネシア文明の将来を担う。われわれは海で成功した祖先の姿に戻る必要がある」と語りました。

 ジョコ氏は就任式後、市内中心部を数万人の市民とともにパレード。大統領宮殿ではユドヨノ前大統領から職務引き継ぎをする交代式が行われました。地元紙メディア・インドネシアは「偉大な国民の大きな一歩」と題する社説を掲載。「国民はジョコ・ウィドド大統領とともに“明るい生活”の実現を期待している」と報じました。英字紙ジャカルタ・ポストは「ジョコ氏は、これまでに実践してきた政治改革の影響を継続的に及ぼすことで国政の変革に着手できる」と主張しています。

 就任式には東南アジア諸国連合(ASEAN)各国代表をはじめ、ケリー米国務長官やハモンド英外相、アボット豪首相らが出席。日本からは福田康夫元首相が参加しました。


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