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2014年10月10日(金)

きょうの潮流

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 秋晴れの青空に高々と鳴り響くファンファーレ。軽快な行進曲に乗り、晴れやかに登場する世界の若者たち。赤々と燃え上がった聖火―。50年前のきょう、日本中がわいた東京オリンピックの幕が開きました▼友情と平和をかかげたアジア初の五輪開催。当時の新聞も「世界の心一つに」と報じました。子どもたちや観戦者には、自国の選手だけでなく分け隔てなく応援することや、フェアプレーの大切さを説いた冊子が配られました▼先月亡くなった坂井義則さんは聖火台をともした最終走者。広島に原爆が落とされた日に同県で生まれた19歳の学生でした。坂井さんは生涯の思い出をこう語っていました。「無名の青年に、日本中の思いを、未来の平和を託したんだと思う」▼“東洋の魔女”をはじめ、日本選手の活躍にわきたち、希望や自信に満ちたとき。戦後の荒廃から立ち直り、海外から多くの人々を招いたことで世界とつながる喜びを肌で感じました▼あれから半世紀。私たちは6年後に、ふたたび東京でオリンピック・パラリンピックを迎えます。同じようにスポーツ熱は高まり、今の世界をみても“おもてなしの心”はますます大切になっています。それにはまず、国民が受け入れられる五輪にしなくては▼財力よりも知恵を絞った簡素な大会運営。巨大開発よりも自然に優しく、スポーツ環境を整える開催計画。国威発揚よりも国境や宗教、民族をこえた舞台に。新しい世紀にふさわしいオリンピックの形を、次の世代に残したい。


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