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2014年10月9日(木)

ドイツ 鉄道・航空がスト

賃上げや時短要求

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 【パリ=島崎桂】ドイツのドイツ鉄道(DB)で7日夜から8日朝にかけて、賃上げと労働時間の短縮を求める運転士の時限ストが実施されました。独貨物航空会社「ルフトハンザ・カーゴ」では同日、パイロット組合が2日間のストに突入しました。

 ドイツ鉄道は1994年に国鉄から民営化された欧州最大の鉄道会社で、ドイツ政府が100%株式を保有しています。ストは、ドイツ鉄道の運転士の約80%が加盟する運転士労組(GDL、組合員約3万4000人)が呼び掛けたもの。2日に行った組合員の投票には約1万6000人が参加し、約91%の賛成を得て今回のスト実施が決まりました。

 同労組は、▽5%の賃上げ▽労働時間の短縮(現行週39時間から週37時間)▽残業時間の短縮―などを求めていますが、会社側は1・9%の賃上げを提案するにとどまり、交渉は難航しています。運転士労組は8月末と9月上旬にも3時間の時限ストを行っていました。

 同労組はスト入りを発表した7日の声明で「(経営側は)具体的な交渉を行っていない」と批判。クラウス・ベゼルスキー同労組委員長は独メディアに対し「われわれが屈するなどと期待すべきではない」とクギを刺しました。

 ルフトハンザ・カーゴでスト入りしたパイロット組合「コックピット」によるストは、今年に入り6度目です。「コックピット」はおよそ2年にわたり、独航空大手ルフトハンザによる早期退職者への給付金制度復活を求めていますが、経営陣との交渉は停滞。今年4月に3日間のストを実施したほか、9月30日にもルフトハンザの長距離路線便で15時間の時限ストを行うなど、経営陣への圧力を強めています。


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