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2014年10月8日(水)

きょうの潮流

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 共同通信の編集主幹だった原寿雄さんがジャーナリストを志す者に求められる、“覚悟”を語ったことがあります▼非国民と非難されても権力監視、戦争反対を貫く。1%のリッチ側に立たず、99%のプアの立場に徹する―。先輩記者が掲げた覚悟は言論・報道機関に携わるすべての者に突きつけられています。言論の自由や表現の自由を守るためにも、われわれの覚悟が必要な時代だと▼その原さんらが「自由と民主主義を守る」と呼びかけ、「負けるな北星!の会」を発足させました。日本軍の「慰安婦」報道にかかわった元朝日新聞記者が非常勤講師として勤める札幌市の北星学園大学。そこに脅迫が相次いでいるからです▼元記者を辞めさせろ、大学を爆破する、学生に危害を加えるぞ。悪意に満ちた卑劣な文書やメール、電話が殺到。ネットでは元記者の家族も、嫌がらせや中傷にさらされています▼いま起きている暴力に目を閉ざすことは、明日の暴力を認めること。そう訴えて、思想信条や立場をこえた多くの良識が結集した「会」。テロに等しい行為に屈せず、大学の自治と学問の自由を貫くよう、応援する活動を始めています▼北星学園が戦後50年に出した平和宣言。そこには、戦争でアジアの人々に与えた被害や苦しみを痛感し、その責めにこたえていくことが、同時代を生きる者の責任だと記されています。自由をうばう動きはもちろん、「慰安婦」問題の本質や実態を覆い隠し、歴史を偽る逆流に負けるわけにはいきません。


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