「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年10月3日(金)

「平和的デモ 鎮圧やめて」

香港抗議行動 官邸前でも座り込み

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【香港=小林拓也】中国政府が示した香港行政長官の選挙制度改革案に反発する学生や市民の街頭行動は2日、5日目に入りました。デモ隊は同日未明、長官弁公室(官邸)前でも座り込みを開始。香港大学生連合会(学連)は、同日夜までの梁振英長官の辞任を要求し、回答がない場合は抗議行動がさらに拡大する可能性もあります。


写真

(写真)香港の銅鑼湾の幹線道路を占拠する人たち=2日(小林拓也撮影)

 香港島の繁華街である銅鑼湾(コーズウェイベイ)では、約200メートルの道路を封鎖し、500人ほどが座り込み。「国慶節」(建国記念日)の休日で、学生や家族連れの姿も目立ちました。学生らが占拠する道路沿いの商店は通常通り営業。多くの市民や観光客が周辺で買い物などを楽しんでいました。

 夫と4歳の息子と3人で座り込みをしていた27歳の女性は「私たちの行動は平和的で、市民生活にほとんど影響は出ていないと思う。子どもたちの未来のために、民主主義を勝ち取る必要なたたかいだ」と語りました。

 朝6時から座り込みをしているという香港大学法律学科4年の女子学生は、9月28日夜に政府本部がある金鐘(アドミラルティー)での抗議行動に参加していた時、香港警察がデモ隊に対し催涙弾を発射する光景を目撃。「白い煙が上がった時は、本当に怖くて、急いで逃げた。平和的なデモに対し、政府がそんなことをするなんて信じられなかった」と香港政府への不信感を表しました。

 中学2年生の女性(13)は「28日夜の警察のやり方をテレビで見ていて涙が出た。平和的なデモを暴力で鎮圧しようとするなんて信じられない。だからここに来た」と言います。「真の普通選挙が必要」という女性は、毎日授業が終わってから夜10時まで座り込みを続けたいと話しました。

 料理人だという20歳の男性も「政府は、われわれが悪いと一方的に言うだけで、対話をしようとしない。対話をしてほしい」と述べました。

 座り込みの現場では、タオルやマスク、水やクッキーなどが抗議者に無償で提供されています。物資を配っていた女性は、これらの物はすべて市民が提供したものだと紹介し、「多くの市民が私たちの行動を支持している」と語りました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって