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2014年9月29日(月)

きょうの潮流

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 高く澄み渡る青空と色とりどりの紅葉。週末、秋山の景色を楽しんでいた登山者を突然、灰白の噴煙が襲いました。御嶽山の噴火。死傷者は増え、山頂付近では30人以上が心肺停止になっているといいます▼自然を満喫する喜びから恐怖への暗転。あっという間に山肌を滑り落ちる熱い灰、無数に降り注ぐ噴石。息苦しい暗闇のなかを必死に逃げた登山者たちは「地獄のよう」「死を覚悟した」と振り返りました▼いまも噴火はつづき、複数の火口から噴煙が上がっています。広い範囲で火山灰が降り、農作物にも影響が出ています。7年前の噴火後は静かだった御嶽山。今回も前兆はみられず、予知は難しかったと専門家も話しています▼地下で四つのプレートがせめぎ合う日本は世界有数の火山国。110の活火山があり、この狭い国土に世界の7%が集中しています。地下にたまったマグマが、いつどこで爆発しても、おかしくない状態です▼最近、巨大噴火についてのテレビ番組を見ました。周りの街を焼き尽くし、気候さえ変えてしまうすさまじさ。地球の営みがもたらし、何度もくり返している巨大噴火。もし、それが原発の近くで起きたら。その危険性が指摘されているのが、鹿児島の川内原発です▼南九州には過去に巨大噴火を起こした火山が連なっています。火砕流が原発を襲えば、どれだけの深刻な被害がひろがるか。自然の猛威ではなく、人の手によって災いをまき散らす原発。それを止めることができるのも、人間の力です。


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