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2014年9月28日(日)

御嶽山噴火

79年から過去3回噴火

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 岐阜県がまとめている御嶽山火山防災マップによると、最近では1979年、91年、2007年に水蒸気爆発が起こっています。マグマの熱で近くの地下水が熱せられ、大量の水蒸気が急激に発生して爆発を起こすものです。新しいマグマの噴出はありませんが、火口周辺の岩が砕けて噴石や火山灰として周辺に飛び散ります。

 79年と同程度の噴火の場合には、火口から数キロメートルの範囲に噴石が落下。火山灰は上空の風に流されて風下側に降り積もることが想定されています。火山灰が降下した所では、火山灰が降雨で土砂をまきこんで流下する土石流が発生しやすくなります。

 一方、マグマが火口から溶岩流や火砕流などとして噴出するマグマ噴火も、過去には何度も発生しています。こうした大規模な噴火はまれですが、今後も発生する可能性は否定できないといいます。マグマ噴火に先立って水蒸気爆発が起こることがあります。

 マグマ噴火では、高温の火山灰などがガスと一体に高速で流下する火砕流(かさいりゅう)、高温の溶岩が地形に沿って流下してすべてのものを焼き尽くす溶岩流が発生することも想定されています。過去9万年〜2万年前までの噴火から、火砕流や溶岩流は火口から十数キロメートルの範囲に到達する可能性があると推定されています。ただ気象庁によると、大規模な火砕流や溶岩流は有史以降には発生していません。

 そのほか、火山性の地震や有害な火山ガスによる災害や、爆発的噴火による空振(空気の振動)で窓ガラスが割れる被害なども心配されます。

 また、火山性の地層はもろく崩れやすいため、火山活動をきっかけに大規模崩壊(山体崩壊)が発生する可能性もあります。84年に起きた「御岳崩れ」では、南側中腹の尾根が崩れて岩くずなだれが発生。東京ドーム29杯分(約3600万立方メートル)の土砂が崩壊して、多数の犠牲者が出ました。

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