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2014年9月22日(月)

アフガン「統一政権」合意

新大統領にガニ氏 欧米協調は継続

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 【ニューデリー=安川崇】6月に実施された決選投票後も混乱が続くアフガニスタン大統領選挙で、優勢とされるガニ元財務相が新大統領に就任し、対立候補のアブドラ・アブドラ元外相が新設の「行政の長」ポストに就くことで両陣営が21日、合意しました。現地紙などが伝えました。両者が権限を分担する「統一政権」が発足するとみられます。選管にあたる独立選挙委員会が同日にも、最終結果を発表する見通しです。


 同国では米軍などがタリバン政権を武力で崩壊させた2001年以降、米国の後ろ盾を得たカルザイ現大統領がトップの地位に就いてきました。新政権発足で、選挙による政権交代が初めて実現することになります。

 現地報道によると、アブドラ氏側の報道担当者は同日朝、メディアに「政治合意の中身について、陣営幹部が精査中。詳細は後に発表する」と説明。ガニ氏側は「100%合意した」と語りました。

 決選投票直後の暫定結果ではガニ氏が優勢とされましたが、アブドラ氏は「大規模な不正があった」として結果の受け入れを拒絶。米国の介入で7月、全票の再集計と、両者が政権入りする「統一政権」樹立で合意した経緯があります。

 この合意を受けて両候補陣営は、新政権内での権力分担のあり方について交渉を開始。難航の末に両者が大筋合意に達したことで、選管が結果を発表する条件が整ったとみられます。

 政策面で両氏に大きな違いはなく、新政権は欧米との協調路線を継続するとの見方が支配的です。

 外国戦闘部隊の撤退期限である今年末以降も米軍を駐留させる米国との安保協定について、カルザイ現大統領は調印を先延ばしにしています。しかしガニ氏とアブドラ氏はいずれも早期調印を表明しています。


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