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2014年9月21日(日)

米州サミット

キューバ参加を要請

パナマ副大統領がカストロ議長に

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 【サンパウロ=松島良尚】中米パナマのサイン・マロ副大統領・外相は18日、キューバでラウル・カストロ国家評議会議長らと会談し、2015年4月に行われる第7回米州サミットへの参加を呼び掛けました。同副大統領はパナマのメディアに対し、「キューバ抜きでは米州の家族がそろったことにならない」と語っています。

 米州サミットは米州機構(OAS)の加盟国に参加資格が与えられています。キューバは米国の敵視政策により1962年にOASの資格停止処分を受け、これまでサミットに招待されてきませんでした。

 マロ氏は、パナマを議長国とする次回サミットを地域のすべての国がそろい、対話できる場にしたいと強調。「米州のどの国民も、移民や治安、教育、医療などの同じ問題に直面している。それらに役立つ対話や情報交換、コンセンサスの探求などを促進するのがサミットの目的だ」と述べました。

 マロ氏は、キューバの参加について事前にOASの全加盟国と話し合ったことを明らかにし、すべての国がキューバの参加を歓迎していると指摘。ケリー米国務長官と話し合ったことにもふれました。

 一方、キューバ外務省は19日、サイン・マロ副大統領の訪問について、「ラウル・カストロ議長はサミットへの招待を積極的に受けとめた」と発表しました。

 キューバがサミットに招待されたことは、米国のキューバ排除政策が事実上、破綻したことを示しています。近年、保守的な政権を含め中南米諸国からキューバの参加を求める声が高まる中、09年のOAS総会はキューバの資格停止処分を撤回する決議を採択。ただキューバ政府は、OASが米国の干渉の道具となってきたことから、復帰要請を行っていません。


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