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2014年9月20日(土)

中印、経済協力を強化

首脳会談 「境界」は対話で

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(写真)会談後に会見する中国の習近平国家主席(左)とインドのナレンドラ・モディ首相=18日、ニューデリー(安川崇撮影)

 【ニューデリー=安川崇】インドを訪問した中国の習近平国家主席は18日、首都ニューデリーでナレンドラ・モディ首相と会談しました。両国は未解決の国境問題について「早期解決」を目指す姿勢を確認する一方、中国による対印投資拡大などの経済協力強化で合意。懸案事項の協議を続けながら連携を強化する従来の方針の継続で一致しました。

 両国はカシミール地方などで領有権問題を抱えます。今回の会談はインドメディアが、中国軍が同地方の実効支配線を超えてインド側に進入したと伝える中で行われました。

 インド側の声明でモディ首相は、境界線付近の緊張について「深い懸念」を習氏に伝えたと表明。「境界地域の平和と安定が関係発展の基礎だ」として、問題の「早期解決が重要だ」と強調しました。

 習主席は「境界問題について、両国はこれまでも友好的な協議で対処してきた。中国はインドとの対話で問題を解決する決意だ」と応じました。

 経済協力では今後5年間に、中国がインドに200億ドルを投資することで合意。中国企業などの支援でインド国内2カ所に工業団地を建設することも盛り込みました。インドは「両国の経済関係の新たな章を開く」(モディ首相声明)と強く歓迎しました。

 インドが検討している高速鉄道の導入について中国の協力の可能性をさぐるほか、原子力協力の協議開始でも合意しました。これらを含め、両国の協力を定めた16の文書に調印しました。


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