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2014年9月18日(木)

きょうの潮流

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 放送中のラジオ体操が中断され、臨時ニュースが流れました。「18日午後10時30分、奉天駐在のわが鉄道守備隊と北大営(ほくだいえい)の東北陸軍第1旅の兵士とが衝突、目下(もっか)激戦中」。83年前のことです▼1931年、十五年戦争のきっかけとなった「満州事変」の勃発です。日本軍が、中国東北部の奉天(現在の瀋陽)郊外の柳条湖で、自ら線路を爆破し、中国人の仕業にみせかけて始めた戦争でした▼先日94歳で亡くなった山口淑子(よしこ)さんにとっては「目と鼻の先で始まった」戦争でした。1年後、居住していた撫順(ぶじゅん)の炭鉱を抗日ゲリラが襲撃した時、「中国人が憲兵に頭を割られ、赤い血潮をほとばしらせるという、衝撃のシーンも目撃しました」(『戦争と平和と歌』)と証言▼15年前には、NHKの番組「世界わが心の旅」に出て現地を訪問しました。「日本語のうまい中国娘」の李香蘭(りこうらん)として中国を裏切った贖罪(しょくざい)の気持ちを表し、「罪のない人たちを殺したり、殺しあったりしていくのが戦争なんです」と反戦の思いを語りました▼この戦争に最初から反対し、中国共産党と戦争反対の「共同宣言」を発表し、連帯を表明したのが、日本共産党です。「帝国主義戦争反対、中国から手を引け」とビラも発行しました▼「事変」の主力、第2師団の地元・仙台の河北新報が、当時報じました。「21日夜、日本労働組合全国協議会の名で、22日夜から23日朝にかけ日本共産青年同盟の名で反戦ビラを貼り、配布した」。弾圧下でも果敢な反戦活動がありました。


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