「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年9月12日(金)

空爆、シリアに拡大へ

対過激組織で米大統領

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【ワシントン=洞口昇幸】オバマ米大統領は10日夜(日本時間11日午前)、ホワイトハウスで国民向けの演説を行い、イラクやシリアで勢力を広げるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」を打倒するため、イラク国内に限定していた空爆を、シリアに拡大する方針を示しました。またイラクで戦闘以外の任務にあたる米兵475人を追加派遣することを明らかにしました。

 オバマ氏は、「テロリストの脅威に対して反転攻勢に出る広範な有志連合を米国が率いる」とし、「包括的かつ持続的な対テロ戦略を駆使し、イスラム国を弱体化させ、最終的に壊滅させる」と強調。「イラクと同様に、シリアにいるイスラム国に対して行動することもためらわない」と明言しました。

 具体的には、(1)空爆作戦の拡大(2)協力国の地上部隊への支援強化(3)イスラム国の資金遮断や外国人戦闘員の流入阻止(4)避難民への人道支援―などに取り組むとしています。

 この中では、イスラム国と対立するシリア反体制派への軍事支援強化についても言及。シリアのアサド現政権については「シリア国民を脅かし、正当性を失った政権には頼らない」と、対イスラム国での同政権との連携は否定しました。

 またイスラム国に対する国際的な包囲網づくりでは、2週間以内に国連安保理で米国主宰の会合を開くことをあきらかにしました。

 米政府高官は、「空爆を含む幅広い行動によって連合に参加する意志のある国が、多数いると確信している」と述べました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって