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2014年9月11日(木)

陸上自衛隊 「告発者は適さない」

日米共同演習から排除

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 朝霞駐屯地(埼玉県)で11〜12月に行われる陸上自衛隊と米陸軍、海兵隊による日米共同方面隊指揮所演習(YS―67)の準備訓練に派遣されている訓練幹部の参加を東部方面総監部が一部取り消していたことが10日、本紙の関係者への取材で分かりました。

 取り消されたのは陸自東部方面混成団本部(神奈川県横須賀市)の訓練科教育幹部、島田雄一1等陸尉。排除された訓練はYS―67と同準備訓練です。

 島田1尉は2007年に、自衛隊員勧誘で功績のあった民間人に授与される藍綬褒章の推薦業務での不正告発(公益通報)で懲戒処分(停職6日)を受けました。同1尉がこれを不服として東京地裁に提訴した処分取り消し訴訟の判決が11日に予定されています。

 同演習に幹部要員として9月から参加するよう混成団本部から命じられた島田1尉は8日、朝霞駐屯地での早朝からの訓練に合流。しかし同日夕、混成団本部から訓練参加の取り消し、駐屯地復帰を命じられました。

 上司は「方面総監部から『懲戒処分の申し立てを受けた島田1尉が方面隊の訓練に参加するのはふさわしくない』と指摘があった」と説明したといいます。

 島田1尉は参加取り消しについて「東部方面総監部による公益通報者に対する新たな嫌がらせだ」と反発しています。

 陸自東部方面総監部は本紙の取材に「ふさわしくない、と取り消したわけではない。本人の都合で参加できないという11日がYS―67に向けて重要な日なので参加の再調整をした」としています。


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