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2014年9月9日(火)

水俣病全被害者の救済を

仁比氏ら超党派議員が現地視察 熊本

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(写真)水俣湾の埋め立て地を視察する国会議員ら。左端は仁比氏=8日、熊本県水俣市

 国の水俣病特措法で1万人近くが「非該当」と救済を拒まれ、多くの被害者が救済されていない中、超党派の「水俣病被害者とともに歩む国会議員連絡会」は8日、熊本県水俣市で被害者との懇談や現地視察を行いました。

 連絡会は6月に発足し、日本共産党(仁比聡平副会長・参院議員)や自民、民主、社民などの約20人が参加。この日、仁比氏ら4人が同市を訪れました。

 議員団は、熊本と鹿児島の両県にまたがる不知火(しらぬい)海へ加害企業チッソがメチル水銀を流した百間(ひゃっけん)排水口などを視察。高濃度の汚染水域の埋め立て地では、案内した被害者が「埋め立て地以外にも水銀は残っており、問題は終わっていない」と説明しました。

 生まれながらに言語や手足に障害を負った胎児性水俣病の坂本しのぶさん(58)らと懇談。汚染魚を食べた証明などを条件とする認定基準の不当さや、チッソの液晶事業を引き継いだ子会社のJNCに賠償責務を負わせない特措法への批判が出されました。

 被害者4団体の代表は、地域や生年で被害者を線引きする問題を指摘し、山間部も含めた不知火海沿岸の健康調査による被害の全容解明などを要望。仁比氏は「全ての被害者の救済へ、党派を超えて連絡会を発展させたい」と述べ、他の議員も「被害者を必ず救済することが原点だ」などと語りました。

 連絡会は年内に新潟県も視察する予定です。


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