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2014年9月9日(火)

東電幹部が遺族に謝罪

原発自殺訴訟 原告側“他事件も真摯に”

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(写真)故渡辺はま子さんの遺影の前で、東電社員たちに心情を語る夫の幹夫さん(右から2人目)=8日、福島県川俣町山木屋の自宅で

 東京電力福島第1原発事故による避難者の自殺訴訟で原告勝訴の判決が下り、控訴を断念した東電の幹部社員が8日夕方、福島県川俣町山木屋を訪れ、故渡辺はま子さん=当時(58)=の遺族に謝罪しました。

 同社福島本部の福島原子力補償相談室の近藤通隆室長ら社員3人と代理人弁護士は、明るくほほえんでいる、はま子さんの遺影に向かって1人ずつ焼香。見守っていた夫の渡辺幹夫さん(64)たちに、そろって深々と頭を下げました。

 近藤氏は、「(原発事故により)大切な奥様の尊い命を奪う結果になりました。大変申し訳なく、心より深くおわび申し上げます」と謝罪の言葉を述べました。さらに「原発事故の事態収束がまだ終わっていない。賠償や復興、除染に力を尽くします」と語りました。

 幹夫さんは、遺族として被った悩みなどを語り、「金の問題ではない。そこをよく分かってほしい」と言葉を詰まらせながら語りました。

 同席した原告弁護団共同代表の広田次男弁護士は、「この件はこういう形で決着したが、他の事件についても誠意をもって真摯(しんし)に対応していただきたい」ときっぱり指摘しました。


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