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2014年9月5日(金)

米軍ヘリパッド建設反対運動の先頭に

国に屈しないイサ候補で「村政に変化を」

沖縄・東村議選

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 沖縄いっせい地方選の東村議選(7日投票)で、高江・米軍ヘリパッド(着陸帯)建設反対運動の先頭に立ってきた日本共産党のイサ真次候補(52)=新=が、村議会初の党議席獲得に向け全力をあげています。国の弾圧にも屈しないイサ候補の当選で村政に変化を求める期待の声が、かつてなく高まっています。


写真

(写真)支援者と握手を交わすイサ候補=2日、沖縄県東村高江

 定数8を9人が争う今回の村議選。イサ候補は前々回20、前回25の票差で涙をのみましたが、選挙の様相は4年前までと大きく様変わりしています。

 希少な生態系を育む「やんばる(沖縄本島北部の通称)の森」で、170人が生活を営む高江。集落を取り囲むように国は6カ所の着陸帯建設を強行しています。

裁判に訴え

 「貴重な自然を壊すヘリパッドはいらない」と8年前から建設反対の座り込みを続けるイサ候補を、国は工事の「通行妨害」として裁判に訴えました。最高裁判断は国の主張を追認する不当なものでしたが、弾圧にひるまずたたかうイサ候補の姿は県内外に大きく広まり、全国から支援が寄せられています。

 この間、イサ候補とともに約200世帯を訪問した宮城勝己選対本部長は「多くの人がイサ候補のことを知っており、『頑張れ』と言ってくれる。前回と比べ、ずっと手ごたえがある」と語ります。

 着陸帯建設を容認し、辺野古・新基地建設推進へ転じた伊集盛久村政に何も異論の出ない議会への批判も起こりつつあります。

 日本共産党の実施した村民アンケートでは、議会に力を入れてほしい要望として、米軍訓練の騒音対策強化が最多でした。垂直離着陸機オスプレイが着陸帯を使用するようになれば、騒音激化は避けられないだけに、村長へ物の言える日本共産党の議席が求められています。

 選挙告示日の2日、演説中のイサ候補に、平良区の宇出那覇(うでなは)川(村管理)のそばに住む男性(61)が川の汚染による悪臭などの被害を訴えました。「ひどい時は家の窓も開けられない」

 汚染の原因について河川上流にある豚舎からの垂れ流しが疑われているものの、経営者が議会の重鎮であるため、「いくら訴えても村は動こうとしない」と多くの住民が不満を募らせています。前回、他候補に投票したというこの男性は「ぜひ当選して次は議員として調査に来てほしい」と期待を寄せました。

勇気づける

 「イサさんの勝利は同じ不条理に対峙(たいじ)させられている仲間を勇気づける。ヘリパッド建設を止めるために当選してもらいたい」と東京から応援に駆け付けている映画撮影の男性(40)。イサ候補の信念に感銘を受け、「あえて政治参加を避けていたが、そんなことは言っていられない」と、イサ候補の推薦で日本共産党への入党を決意しているといいます。

 イサ候補は、第一声で決意を新たに訴えました。「村議選は東村だけの問題だけではありません。座り込みを続ける高江住民の思いを今度こそ議会へ届け、安倍政権の暴走を止める声を東村からも上げていきたい」


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