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2014年9月4日(木)

沖縄いっせい地方選 「3日攻防」へ

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 秋の県知事選挙(10月30日告示、11月16日投票)の前哨戦となる沖縄いっせい地方選挙の投票日が3日後に迫りました(7日投票)。「名護市の辺野古新基地埋め立てを承認した仲井真知事の公約裏切り、新基地建設を強行する安倍政権に審判を下そう」―13の市町村議選で日本共産党の20候補(推薦1人含む)は、全力をあげて有権者に支持をよびかけています。(取材団)


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(写真)支援者と握手を交わすナカザト候補

共産党勝利で基地ノー

 新基地問題で全国的に注目されている名護市の議会選挙。定数27に35人が出馬する多数激戦です。新基地反対を貫く稲嶺進市政を支える与党16人の全員勝利が何としても必要です。40年間にわたり議員活動を続けてきた具志堅徹氏の後を継ぐ新人のナカザト克次候補の当選が、与党勝利のカギといわれています。

 ナカザト勝利にむけ稲嶺市長あげて応援に入っています。新基地を許さない多くの県民に県知事選出馬を要請されている翁長雄志那覇市長、翁長氏の所属する那覇市保守会派=新風会の議員も与党勝利にむけ支援に入り、文字通り、基地反対の“オール沖縄”の態勢が反映した選挙戦となっています。

 基地反対闘争が続く辺野古では、8月23日に県下から3600人が集結した集会が成功。20日に再び3000人以上の規模の現地集会、10月中旬に名護市で1万人規模の集会が予定されています。琉球新報と沖縄テレビ放送の世論調査(8月23、24両日)で、8割が「新基地建設中止すべきだ」と答えた通り、基地に対する沖縄県民の意識がさらに高まっていることが証明されています。

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(写真)出陣式でガンバロー三唱するイケハラ秀明沖縄市議候補(右)=8月31日、沖縄市

 選挙戦では、「反戦・平和を貫き、日米両政府にものをいう日本共産党の議席を」「新基地断念までたたかいぬく」とのナカザト候補の訴えに期待の声が高まっています。ナカザト氏が街頭でマイクを握ると、その場で「支持します」と自分の氏名を書く人、「他の議員を支持していたが今度はナカザト氏にいれる」と支持を表明する人も現れています。

 2日、ナカザト候補が辺野古地区とその周辺を回ると、「稲嶺市長を支える議員全員の当選が必要だ」(76歳の男性)、「基地問題にふれないひきょうな議員を当選させないで」(夫婦)と激励が寄せられました。

 県下第二の都市・沖縄市議選も定数30に39人が立候補した多数大激戦。イケハラ秀明、前宮みつこ(ともに現職)、チバあやこ(新人)の党3候補が気迫の訴えを続けています。ある市民が「一番勢いあるからあなたに入れる」とチバ陣営に支持を寄せるなど、共感が広がっています。

建設止める知事実現を

 選挙戦の争点が鮮明になるなか、有権者の間では普天間基地「県外移設」の公約を裏切り、辺野古埋め立てを承認した仲井真弘多知事や安倍政権の新基地工事着工への怒りがさらに広がっています。

 沖縄市の女性(77)は「自民党は信頼できない。公約を平気で破る政治は許せない」と憤ります。

 基地推進派は最後まで争点隠しに躍起になっています。名護市議選で、野党有力候補は出陣式でも基地建設の問題には一切ふれずじまいでした。

 しかし、辺野古では埋め立てに向けた海底ボーリング(掘削)調査など基地建設に向けた作業が着々と進められているのが事実。「琉球新報」「沖縄タイムス」の地元2紙も、名護市議選の候補者35人に新基地建設に関するアンケートを実施。新基地に反対する稲嶺市長を支える与党候補らが新基地建設反対と回答とする中、野党側でも反対をいう候補がでるなど、新基地建設が争点であることは明白です。

 埋め立てを承認した仲井真知事は8月28日、自身の県知事選の事務所開きで「説明不足で、不徳のいたすところ。謝りながら丁寧に説明を続ける」と弁明。一方で同日、沖縄防衛局が提出した埋め立て本体工事に伴う岩礁破砕申請を許可しました。

 31日に宜野湾市議選の応援に入った際には、普天間基地の5年以内の運用停止を強調し、新基地建設の推進姿勢を改めて示しています。

 新基地建設をストップさせるためには、このいっせい地方選で、反対の民意を突き付け、11月の県知事選で「普天間基地の閉鎖・撤去」「県内移設断念」などを求めた「建白書」の実現に向け、県民総意を代表する新しい知事を誕生させることが求められます。

 日本共産党は、「辺野古への新基地建設を決めた日米合意のときから新基地建設反対の立場を明確に掲げ、県民共同を広げてきた党」と訴え、全員勝利・躍進をめざすため奮闘しています。

観光の島に基地いらぬ

沖縄・石垣市議選

みちこ候補、自衛隊配備反対で奮闘

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(写真)支持者の激励を受ける井上みちこ候補

 沖縄いっせい地方選・石垣市議選挙は、定数22に29人が立候補する大激戦。日本共産党は、5期16年、党の議席を守りぬいてきた石垣ミツオ市議の後を受け、新人の井上みちこ候補(61)が必勝を期して全力をあげています。

 安倍政権は、軍事基地がない“農業と観光の島・石垣市”に自衛隊配備を狙い、中山義隆市長も「話し合いには応ずる」と容認する立場をとっています。

 その市長は8月31日の告示後、与党保守候補の街頭演説に立っています。こうしたなか、「尖閣列島を守る活動を進めます」などと宣伝カーから訴える候補者も出てきています。

 日本共産党は「戦争する国づくり」を許さず、自衛隊配備反対のたたかいの先頭にたってきました。石垣島沖にある尖閣諸島問題では、石垣市議会で「尖閣の調査事業費は認められない。軍事力ではなく、外交の力で解決を」と、唯一、反対の討論にたちました。

筋通す

 暮らしの問題をめぐっても、他党議員が国保税値上げに賛成するなか、唯一反対を貫きました。こうした姿勢に対し、立場の違う人から、「共産党の議席は大事だ」との声が寄せられています。

 市議選で日本共産党は、みちこ候補を先頭に、「くらしでも平和でも、ぶれずに筋を通す日本共産党の一議席。ミツオからみちこへバトンタッチを」と訴えています。

 他党陣営は、地縁・血縁に頼る激しい支持拡大運動を進めています。女性候補もみちこ候補を含め過去最多の5人が出ており、「共産党は組織があるから」との票の切り崩しが行われています。

 みちこ候補は、農業を営みながら、農業委員、JAおきなわ八重山支部女性部長などを務めてきました。「芯がつよく、しなやかな感性をもったすばらしい方です」(江川三津恵前石垣市教育長)など支持の輪が広がっています。

大激戦

 大激戦の最終盤。みちこ候補は「国保税、介護保険料の引き下げ、幼稚園、小中学校にクーラーを」など暮らしの問題や、「観光の島には基地は要りません。自衛隊配備を許さず、辺野古の新基地建設も許しません。保革の枠をこえて、『建白書』実現の知事を何としても誕生させよう」と基地反対の政策を訴え、「その大きな力となるのが共産党の議席。石垣ミツオさんの議席を引き継がせてください!」と多くの市民によびかけています。

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