2014年9月2日(火)
「解除」後も避難続く 広島土砂災害
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広島市北部の豪雨災害で、市が安佐北区と安佐南区の一部で避難指示を解除した翌日の1日も、自宅に帰れず避難所に残る人の姿が見られました。
市防災課によると、避難指示が解除された地域で、1日現在も開設している避難所は安佐北区4カ所、安佐南区2カ所(山本地域)です。8月31日には両区の16カ所が閉鎖されました。
グラウンドで球技などを楽しむ児童の姿が見られた安佐北区の市立可部(かべ)小学校。体育館には9世帯14人(9月1日7時50分現在)が避難し、日中は自宅の片づけなどに出ており、職員の姿が目立ちます。
2週間近く避難している可部東6丁目の女性(81)は、避難指示解除の後も「山崩れが怖いという思いがある」と訴えます。「住み慣れた家がいいけれど、洗濯機やたたみもダメになった。買い替えや消毒も必要で、少しでも(行政の)支援があれば助かる」。公営住宅の入居を申し込んでおり、「避難所はトイレやお風呂も遠く、足が悪いので大変。集団生活で心身ともに疲れている」と話しました。
避難指示が出ている安佐南区の八木や緑井の住民400人以上が避難する梅林小学校。「破傷風(けいれんなどを起こす感染症)についてのお知らせ」を見ていた男性(50)は「インフラも復旧し、自宅に帰りたい。でも、二次災害だけでなく衛生面も危険だ」と不安を口にしました。