「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年8月29日(金)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 「日本共産党に敬意と尊敬の念を持っています。何か行き詰まったとき、自分がどう生きるべきか悩むとき、一つの視点になっています」。党創立90周年(一昨年7月15日)を祝って「しんぶん赤旗」に寄せた米倉斉加年(よねくらまさかね)さんの言葉です▼日本共産党を応援しつづけた俳優で演出家の、突然の訃報に「えっ」「急になぜ」、赤旗編集局内で小さな叫びが上がりました▼米倉さんの日本共産党への信頼の根底には、2歳の弟を終戦直前に栄養失調で失った痛みと怒りがありました。それが、戦争反対を貫いた党への敬意につながっていました。弾圧に倒れた小林多喜二を描いた舞台「小林多喜二 早春の賦」を演出し上演したのも、その流れだったのでしょう▼「あの時代、普通であることは勇気のいることだったんです。多喜二は戦争に反対し、小説を書いたから殺されたんです。普通ではない、そういう世の中を僕は絶対に許さない」▼「戦争では弱い者から死んでいきます。…弟の死、戦争は、過去のことではありません」と語った米倉さん。安倍政権が「戦争する国」へひた走る今、それを止めるたたかいにさらに力を貸してほしかった…▼07年に自らの劇団「海流座」を旗揚げしたとき、若者のように顔を輝かせて語った姿が今も浮かびます。胃カメラへの道を開いた小電球を作った工場のことを話し「小さくても輝いている、その中小企業のような芝居がやりたい」と。“温和さと誠実さ”を持った人でした。優しい目が忘れられません。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって