2014年8月18日(月)
ロシア戦闘員受け入れ
ウクライナの親ロ派が発表
【パリ=島崎桂】ウクライナ東部で政府軍との戦闘を続ける親ロシア派勢力「ドネツク人民共和国」のザハルチェンコ首相(自称)は、ウクライナ政府軍への反撃のため、ロシアで訓練された戦闘員1200人を受け入れたと発表しました。15日にインターネット上に公開したビデオの中で語ったもので、戦車30台や装甲車120台も受け取ったと述べました。
戦闘員がロシア国籍かどうかは不明です。しかし、今回、親ロ派自身により、ロシア政府が一貫して否定してきたロシアの軍事支援が明らかになりました。欧米諸国はウクライナ危機を通じ、ロシアによる親ロ派への人的・物的支援を非難してきました。
今回の発表を受け、ドイツのメルケル首相とウクライナのポロシェンコ大統領は16日、電話会談し、親ロ派への武器供給の停止と停戦の実現を求めていくことで一致。ウクライナのクリムキン外相は、北大西洋条約機構(NATO)による政府軍への軍事支援を要求しました。
17日には、ウクライナ、ロシア、ドイツ、フランスの4外相がベルリンで会合を実施。開催に先立ち仏政府は、同会合がロシアのプーチン大統領とポロシェンコ氏による和平サミットへの足掛かりになるとの見解を示しました。