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2014年8月13日(水)

志賀原発の審査申請

北陸電 敷地内に活断層疑い

フィルター付きベント含めず

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写真

(写真)北陸電力の志賀原発=石川県志賀町

 北陸電力は12日、原子力規制委員会に志賀(しか)原発2号機(石川県志賀町)について、適合性審査の申請をしました。志賀原発の重要施設直下など敷地内に、活断層の疑いがある断層があり、規制委の専門家会合で検討が続けられています。敷地内断層の検討が続けられている東北電力東通原発(青森県)では、一部の論点を除き実質的な審査に入っていません。志賀原発2号機も同様の扱いになるとみられています。

 北陸電は2013年12月、敷地内断層に関して活動性を否定した最終報告を規制委に提出しています。一方、これまで活断層でないとしていた志賀原発から約1キロの福浦(ふくら)断層について活断層であると認めました。今回の申請では、福浦断層などを考慮し、想定される最大の地震動をこれまでの600ガルから1000ガルへ引き上げました。また、敷地に最も影響を与える津波の高さはこれまでの5メートルから7・1メートルに引き上げました。必要な耐震補強は、今年度中に終了させる予定です。

 これまでに申請のあった志賀原発2号機と同じ沸騰水型の6原発7基は、格納容器の圧力を逃がす際、放射性セシウムなどをこしとるフィルター付きベントを申請に含めていました。北陸電は、フィルター付きベントの設置を予定しているものの、申請には含めないとしています。

保有全社が提出

 今回の申請で、原発を所有する9電力と日本原電が、適合性審査を申請。全国で13原発20基が審査されます。


 北陸電力志賀原発 石川県・能登半島の志賀町に立地する原発。1993年に運転を開始した沸騰水型軽水炉(BWR)の1号機(出力54万キロワット)と、2006年運転開始の改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)の2号機(同135・8万キロワット)の2基があります。


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