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2014年8月8日(金)

道徳を教科化・検定教科書導入

文科省が審議まとめの骨子案

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 文部科学省は7日の中央教育審議会の道徳教育専門部会で、審議のまとめの骨子案を示しました。道徳の時間を「特別の教科」として位置づけることをうちだしました。道徳教育について「教育の根本理念の中核をなす」と強調。検定教科書を導入するとともに、評価については「数値などによる評価は行わない」としながらも、指導要録に記述式の欄を設けるなど評価を行うことを打ち出しました。国家が特定の価値観を押し付ける危険性を示しています。

 道徳教育の目標についても、「道徳的な心情を涵養(かんよう)する」としてきた従来の姿勢を転換し、「正直・誠実」などの特定の価値観を例示し、「道徳的判断を行い実践する」ところまで踏み込んだ指導を求めています。一方、「特定のことがらを習慣にしたり、行為を行ったりするよう強制することではない」とものべています。

 内容については、いじめ問題への対応として「課題解決的な指導」や「規範意識」を強調。「情報モラル」「生命倫理」などもあげました。

 検定教科書導入までは文科省作成の「私たちの道徳」を使用することが検討されていましたが、まとめでは言及されていません。

 校長のリーダーシップの下、「道徳教育推進教師」を中心に、全教員が責任を分担して授業実践を行うなど、全校あげて道徳教育の推進を強調しています。「道徳の時間」がない幼稚園、高校、特別支援学校でも、道徳教育の導入を提案するよう求めています。

 委員から、育成するべき「道徳性」について、「あくまで内面的なエネルギーをつくっていくことを明言してほしい」との意見が出る一方で、「習慣や行為まで指導で求めるべきだ」との声が出されました。


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